深夜、チャリ、二人乗り、おとがめなしで!
昨日は久々に録画ではないオンタイムのテレビ放送でドラマ25『宮本から君へ』を見た。
実は、昨日の夜、疲れのせいかなり眠気が強かったので、放送が始まる時間が近づいていたにも関わらず、テレビを消して寝室に向かおうとソファから立ち上がった。
でも、テレビを消す瞬間に映った今回放送分の予告シーンの画が頭に張り付いて、思わずテレビのスイッチをもう一度入れて、ソファに腰を下ろした。
これだけ眠いにも関わらず、好きなドラマが始まるのが分かっていながらテレビを消して寝ようと思うほど疲れているのに、もう一度テレビを点けさせるだけの力をもった映像。
それは、あの『中野靖子』が画面に出ていたからだ。
『中野靖子』と言っても、このドラマの原作漫画を読んでいなければ誰なんだかも、何でシオタがこれを題材にブログを書いているのかも全く分からないと思うので、興味のある人は是非原作を読んでいただきたい。
とは言え、「簡単に説明するね」と言って簡単に説明できるほど話は単純じゃない。端的に言うなら、この物語の『真のヒロイン』であり、主人公である宮本と対になっているもう一人の主人公だと俺は思っている。
そんな重要な登場人物なのにも関わらず、漫画での初登場シーンでは、まぎれもなくその他大勢の内の一人として書かれている。ただ、これは、作者によると「敢えてそう書いた」と言っていたと記憶してる。
そして、ここが重要なところなんだけど、宮本と中野靖子が自転車を二人乗りして夜の東京を駆け抜けるシーンがある。原作の中でも屈指の名場面であり、あの場面を読み返す度に、なんだかワクワクしつつドキドキしつつほのかに甘くて温かくもありつつ爽快感とこれから何かが起きる予感が漂っている空気が絶妙に表現されていると感じる。
あの名場面が今回の放送で流れるという予告編の映像だった。
これは、どんなに眠くても眠気も吹っ飛ぶ内容だろうし(あくまでも俺的に)、どうしても放送時の映像をテレビの前でしっかり受け止めて、役者と製作者の思いやその空気を放送時というリアルタイムで自分の目に焼き付けておきたいと思ったのだ。
結果、やっぱりこのタイミングで見てよかった。
録画で観ても見ているものは同じだと思う。
理屈ではそうなんだろう。でも、やっぱり違うんだよ、そう思った。
オープニングテーマのエレカシも、エンディングテーマのMOROHAも、ドラマの中の宮本も神保も小田課長も島貫部長も益戸も、そして中野靖子も、この時間帯のこのタイミングで放送される事を見越して歌い演じ作っているんだろうなというのを肌で感じた。「そりゃお前の妄想だろ」と言われてもしょうがないかなとも思うけど、でも俺が自分の目で見てそう感じたんだから、誰かに何を言われたとしても、俺にとってはそういう事なのだ。
原作のあの名シーンが、原作の雰囲気や空気感をそのままに、現代のドラマとして再現というか、原作に忠実にでも原作をなぞるだけじゃなくてこのドラマの制作にかかわってる人達の全力で作り上げたんじゃないかなというのを感じる名シーンだった。
大満足。
そして、『中野靖子』を演じていた蒼井優。
存在は知っていたけど、今までそれ程注目した事が無かったんだけど(というか注目した事がある女優がいるのか、いやいない。というところから話をすべきなのかもしれない)、今回の回を見ていて、原作の中野靖子より魅力的なんじゃないかな、と思った。
ホントに今更何を言っているんだ、こいつは?と言われそうだけど、蒼井優に大注目。
原作を何度も何度も読み返してるので、話の結末は知っている。もちろんドラマ用に違う終わり方になるのかもしれないけど、終わり方を知っていても知らなくてもそれはこのドラマに関しては大きな問題じゃない気がする。
何というか、結末は知っているけどそれは結末を知っているだけで、この『宮本から君へ』というドラマを判っているという事とは全く別の事なんじゃないかなと感じてる。結末を知っているからどうのとか、話の筋が分かっているんだからこうのとか、んなこたぁどうだっていいんだよ(by高木三四郎)
原作者、登場人物、役者、製作者、楽曲提供者などなどのこのドラマに関わる全ての人達が全力出して仕事して、本気中の本気で作って、毎週この時間帯の放送に全力投球してくるこの作品を、我々視聴者も全力で観て全力で受け止める。
それが、本気のキャッチボールというか相手と自分がいて成り立つ、本気のプロレスというか。
これこそが、まさに誰かの仕事に対して、それを享受する側ができるやるべき事柄であり、コミュニケーションなのかなと、ドラマを見ていて思った事柄。
そして、そのおかげで本日の土曜日は絶賛寝不足。
このままお昼寝タイムに突入しようと思います。
皆さまおやすみなさい。
#宮本から君へ #エレカシ #MOROHA #宮本浩 #中野靖子 #おとがめなし #蒼井優 #最高 #本気の仕事 #プロフェッショナル #中間管理職