シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

己の野生を取り戻せ!

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今日は梅雨の合間の曇天な日曜日。

良い天気とは言い難いが、次にいつ晴れるのかはわからないので、

思い立ったが吉日という事で、この間から家族間で話に出ていた『さくらんぼ狩り』に行ってみた。


今日行ったのは、群馬県沼田市にある、とある果実農園。
高速道路を使って行ったのでそれ程時間はかからず、休日の日帰りレジャーとしてはなかなか丁度よい。


高速道路の沼田ICを降りて20分程度、目的地の果実農園に着いた。
ネットで確認していた情報では、時間は30分でその間はさくらんぼ食べ放題。
大人1500円、子ども800円と、この辺りの相場価格のようだ。

 

実は、俺とウチの子どもは、さくらんぼ狩りなる行為は今日が初めて。
さて、さくらんぼ狩りとは一体どんなレジャーなのか。
30分間で終わるレジャーとはなかなか短時間だけど、終わった後に自分がどういう感想を抱くのか楽しみに行ってみた。


受付で人数を告げ、簡単な説明を受け、お金を払い、終了時間を確認していざ入場。
すると、さくらんぼの木(さくらの木?)でできた林が広がっている。
そして、その木には無数のさくらんぼが生っている。
既に入場している人達が、木からさくらんぼを取って口に運び、さくらんぼを食べ、口から種を飛ばす。


その様子を見て、すぐに自分もやってみたくなった。
まずは、すぐそこにある木から、さくらんぼを取る。
この、木に生っているさくらんぼを自分の手で取るという行為が、まず楽しい。
そして、自分の手でとったさくらんぼを口に運ぶ。
洗っていないさくらんぼをそのまま口に入れるのに若干の抵抗を感じつつ、
「この抵抗感がなんとなく文明人ぶってる感じがする」と自分に対しての抵抗も感じつつ、まだ商品化されていないさくらんぼを喰らう。

 

「美味い」

 

この一言で終わっておくと、話はすんなり終わるんだと思う。
でも、実際には、「美味い。でも、まあ、さくらんぼだよね」
という感じで、正直に言うと、美味しいんだけど味自体には特段の感動は無かった。
これまでに食べた事のあるさくらんぼとそれ程大差は無かったと個人的には思う。

 

でも、今日の驚きというか発見は、さくらんぼの味自体ではないのだ。

この、木に生っているさくらんぼを自分で取ってその場で喰らうという体験が想像していた以上に楽しい。
1つ食べてからは、しばらくの間、次から次へと取っては食べ取っては食べを繰り返していた。


取って食べるのもさることながら、何より楽しいのが、さくらんぼを食べた後に口に残る種をその場で口から地面に吐き出す行為だ。これが想像以上に楽しい。
家でさくらんぼを食べる時でも口の中に種が残るので種を吐き出すという所までは同じだけど、家の中では床に直接吐き出すというのはNGな家庭がほとんどだと思う。少なくともウチはNGだ。食べ終えた種はその後の処理をしやすい状態にする為に所定の場所に吐き出す事になる。でも、さくらんぼ狩りだと地面に直接吐き出してお仕舞いだ。これは楽しい。

 

美味しそうだと思うさくらんぼを探して、自分の手でもいで、洗わずにそのまま食べて、種を地面に吐き出す。
そして、また移動してこれを繰り返す。

この一連の行動が、非常に楽しくて、一体何がそんなに楽しいんだろうと考えた。
その時出てきたのが「野生」だ。
考えてみると、この一連の行動はとても動物的だ。
森の中の木に登り、果実や木の実をとって食べる猿のような動物を想起させられた。
食べ終わった後の種の処理を考える事もなく、ただひたすら食べたい欲求に任せて果実を頬張る。
家族という単位の群れで行動し、美味しそうな果実を見つけたら群れの仲間の分まで取って分け与える。
そんな『疑似野生動物体験』をできた事が非常に楽しかった。
そして、目当てのさくらんぼを、これでもかって言うくらいにお腹いっぱい食べたのでそろそろ切り上げようかねと時計を見たら、まだ15分位しか経っていない。

よく考えたら、さくらんぼを「幾らでも食べてよい」という条件の下で、さくらんぼをひたすら食べるという行為をしたのは人生で初めてだ。さくらんぼをどれくらい食べたらお腹が満たされるのかこれまでに想像すらしたことが無かったのだ。
そして、恐らく、今までの人生で食べてきたさくらんぼ総量の何割かは今日一日で食べたと思われる。
それでも、開始15分で「そろそろ帰ろうか?」と提案する位には食べた。

はからずも、疑似野生体験が出来て、一度に食べられるさくらんぼのMAX値が概ね把握できた。
そんな有意義なレジャーだった。

その後、沼田市内を移動して幾つかの場所で子どもと遊んだり昼食を食べたりと、それなりに休日レジャーを堪能した。

 

そして、外出から帰宅したのだけど、まだ時刻は夕方。
今までだったら、この流れだとそのまま冷蔵庫へ直行して、缶ビールを「プシュッ」。
そのまま「グビッグビッ」。そして「プハー」。の3連コンボだったはず。
でも、今は、家では酒を飲まない。
と言えば、やる事は一つしかない。

 

トレーニンググッズを車に積んで、すぐにジムへ向かってトレーニングだ。

とは言え、明日は月曜日で週の頭だし、今日も日帰りレジャーで疲れたから早めにトレーニングを切り上げてゆっくり休もうと思って行ったのだ。
ところが、いざトレーニングを開始してみるといつものことながら、つい「あれもこれも」とやり過ぎて長引いてしまう。


「これは、俺の貧乏性でそうなっちゃうんだから仕方ないよな。せっかく来たら元取りたいと思うもんだよね」と思っていた。

でも、ちょっと待てよ。

 

さくらんぼは、制限時間の半分で切り上げようとした。理由は、お腹いっぱいになったから。

トレーニングは、自分で決めた時間をついオーバーし過ぎちゃう。理由は、もっとやりたくなったから。

 

これって、もしかして『貧乏性』は、関係ないのでは?

俺自身に対する謎も、まだ解明されていない部分がたくさんありそうだ。

 

#野生 #さくらんぼ狩り #日帰りレジャー #貧乏性 #元を取る #己の謎