シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

日曜朝9時、アンテナ感度良好です

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お盆休みの中の日曜日とくれば、世間はどこもかしこも人でいっぱい。
これは、俺の住んでいる某地方都市でもご多分に漏れず、行くところ行くところ人でいっぱいだ。


まあ、地方都市と言っている時点で都会の人達の帰省先になっているわけで、普段から住んでいる人達に加えて帰ってきている人達でごった返しているのは当然と言えば当然だ。

そんな中、我が家では特にどこかに出かける予定もなかったので子どものリクエストに応えて、近所の子ども向けレジャースポットに出かけた位だったけど、意外にも普段やっていない催し物があったりして、それなりにレジャー感とお盆休み感(主に人の多さによって)を満喫できたのだ。

そんなノープランの割には楽しめた外出前には、毎週恒例の『ゲゲゲの鬼太郎』を観賞した。
今日の話は非常に切ない話だった。
太平洋戦争がテーマになっていて、日曜日の子供向け番組としてはなかなかに重たいテーマだったかなと思う。詳しいストーリーについてや、このテーマを扱う事についての感想などは特に書かない。それらについては、是非皆さん自身で観てもらって、そのうえで色々思うのがいいんじゃないだろうか。

鬼太郎を観た感想を書かないのならこの前振りは一体何だ?

今日書きたかったのは、鬼太郎の感想は感想でも、今回の話で扱っていたテーマについてとかではなく、というよりは、今日の話の中で描かれていた妖怪達の立ち位置というか役割というかについてだ。

妖怪の立ち位置?
自分で書いていて、正直に言うとよく分からない。
妖怪はあくまでも妖怪であって、自然界にいる動物などとも違う。かと言って霊魂だけの幽霊とも違う。もちろん人間ではない。長い年月を経た「物」が妖怪になる事もあるらしい。妖怪にも魂があるらしいので、当然実体もあるという事なんだけど平気な顔してまるで霧や雲みたいに消える事もある。そんな様々な性質を持つ妖怪って、そもそも、何なんだろう?というのが本当のところか。

そんな消えない疑問がたくさんある中での『妖怪の立ち位置・役割』についてだ。
まず今日のポイントは、こんな感じ。
 
 ・妖怪の知識や能力を用いないとそもそも何が問題になっているのかわからなかった。
 ・妖怪の力を借りないと、物理的に問題に辿り着けなかった。
 ・妖怪の力を合わせる事で、リスクを少なく且つ正しく問題解決の方法を発見できた。
 ・問題解決の手法は、当事者である人間が行った。
 ・人間の手によって問題解決がされた。

こんな感じの話だった。
いや、少なくとも『俺は』こんな感じの話だった、と認識している。
これ、実は、ほっといたら人間だけの力では絶対にこの問題の発見もできなければ、当然問題解決にも至ら事は無く、ただひたすら「どうしたらいいんだろう?」と言って終わっている状態だった。
その後の問題解決に至るまでのプロセスも全て、妖怪の力ありきで進んでいる。

つまり、

人間がする事、できる事は、ずっと悩んでいるだけ。
具体的に何が問題なのか、その問題はどうしたら解決できるか、解決方法の提示については、妖怪(鬼太郎)がしてくれる。


まるで、何かによく似てるなと思った。
そう、俺と会社の若手達との関係によく似ている。

彼らは常に「どうしよう」「どうしたらいいんだろう?」で思考が止まっている。
そこには必ず何らかの問題が潜んでいる。
その問題をまずは見つけて、その後でその問題を解決する方法をさがすのだ。
だけどそれを自力でできる人は、特別な力があるという事なので、あっという間に人を束ねる側に回るのだ。そう、『ゲゲゲの鬼太郎』でいうところの『妖怪』に。

そうして、役割分担や住み分けができてくると、人間たちは「自分にはない能力」については考える事を止めて、その力を持っている者達の力を借りてなんとかしようと考える。

でも、その時に、妖怪に依頼する人間側に悪意がなかったり、世の為人の為の善い行いの為であれば妖怪達(鬼太郎とその仲間たち)は、惜しみなく力を貸してくれる。

たけど、もし悪意や私利私欲があった場合には。
例えば、自分だけが良い目に遭いたい。
例えば、誰かを陥れたい。
例えば、誰かの幸せを阻害したい。
etc。

これらの動機が見えると、妖怪は本来の意味で『妖怪』として行動を開始する。
そして、本来の『妖怪』の行動は、大抵が人間にとって怖い結果になる。


だけど、今回は、登場人物のほとんどが「人の為に」という動機で動いていたのだ。
その結果、妖怪たちを始めとした主人公たちの活躍により、70数年間伝わらなかった誰かの想いが伝えたい人にしっかり届いた、そんな結末だった。


叶えたい事がある。
だけど、それは自分の力だけじゃどうにもならない。
だったら、その力を持っている誰かに借りる事ができないか。
自分にできる事は、湧きだして止まらないこの思いを持って心からお願いする事しかできない。

自分にとっては特別な事ではない。
だけど、誰かが自分の力を必要としているなら力になりたい。
だけど、それは誰でもいいわけじゃない。
自分が力を貸したいと思った相手に限る。


自分には見えない。
だけど、そこには、確実に存在しているモノがある。
そんな、見えないモノが交錯して織りなす物語。


鬼太郎がオープニングで語るこの言葉は、誰もが心に刻んでおくべき言葉なのかもしれない。


「見えてる世界が全てじゃない。見えないモノもいるんだ。ほら、君の後ろの暗闇に」

 

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