シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

情熱との出会い、ホントの出会い

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今日から9月、そして、週末だというのに、天気が良くない。
ただ、そのおかげで気温は過ごしやすい感じだ。

9月初日の土曜日の朝はなかなか起きられなかった。
昨晩、夜更かしして本を読んでしまったからだ。
ここのところ、疲労が全然抜けず色んな事にやる気が出ないので、
寝床でゴロゴロしながら読みたい本はどれかな?
と考えた時に、唯一食指が動いた本を手に取った。

先日、すごく楽しみに買ったけど全然読めていない
木村政彦外伝』(著:増田俊也)だ。
名前の通り、あの不世出の柔道家木村政彦の話だ。
この本の前作にあたる『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』は
非常に面白い大作だった。
その続編という事もあるが、この作者の増田俊也さんの本はそのどれもが全部面白いのだ。
そして、もちろん『木村政彦外伝』も面白かった。
まだ半分も読み終えていないけれども(とは言え通常の本であれば恐らく1冊分は読んだ)、
時間を見てびっくりして余りの面白さに強制的に途中で本を閉じたのだ。

その為、朝起きるのが遅くなった。
そして、起きた後もとても眠い一日だった。
だけど、ここ最近ではとても充実している気がする。
何しろ読んでいて面白いし、早く先が読みたくなる。
こんなワクワク感は久々だ。
久々にストレスから解放された気がする。
そう自分で感じるくらいには、最近、強いストレスを感じていた。
そして、そのストレスのせいだと思うけど、すこぶる体調が悪い。
その体調の悪さに引っ張られて気分が優れない事が多かったと感じている。

「恐らく、このせいなんだろうな」と思うだけの心当たりはある。
体調が思わしくなく、疲労感や体のだるさが続いている。
そのせいか、いわゆる「やる気」があまり出ない。
それもあって、運動する事が億劫になり、
「休息も必要だよね」と言い訳をして、
ジムに行って体を動かす頻度が減り、
運動しないからストレスがうまく解消できていない。
運動していないから疲労も抜けない。
運動しない自分に嫌悪感を感じる。
そして、些細な事でイライラする。
イライラする自分にも嫌悪感を感じる。
そんなマイナスのスパイラルに嵌っている感じがする。

だけど、ストレスや体調のせいにしてこのままの状態でいても、
自分がいる事で周囲の人が幸せな気分になる事は無いだろう。
自分が振りまくイライラに反応して周囲の人がイライラしだしたら、
それを見てまた自分もイライラが増すのだ。
そして更なるマイナスのスパイラルが発生して、
より悪い方向に進んでいくのが、もうそこまで迫っている気がするのだ。

でも、「イライラしないようにしよう」と心に決めても湧いてくる感情は抑えられない。
逆に「イライラしないようにしようと決めたのにイライラしてしまった事にイライラする」
という悪循環を引き起こす事に繋がってしまう事がよくある。
だったら、イライラの原因を取り除く事と自分の捉え方を変えるしか方法は無い。


方法は単純な事だ。

ワクワクする本を読む映画を観る音楽を聴くなどの
自分にとってプラスに作用するインプットをする。
その中に出てくる人達それらを作り出す人達のように
何かの誰かの情熱に触れる。
自分も情熱を燃やせる事をする。
楽しいと思える事で体を動かす。
美味しい食べたいと思う物を食べる。
たくさん寝て休息をしっかりとる。

つまり、自分が楽しいと思う事をする。

それだけだ。
それしか方法は無い。


自分のご機嫌は自分でとるしかないのだ。
そして、俺に起因するイライラをこれ以上社会に増幅させない事。
それが、俺が社会に幸せを増やす事ができる唯一の事なのかもしれない。

起きる事、
そこにある物、
見える物、
聞こえる事、
それらはただの事実としてそこに在る。
変わるのは、
それを受け取る自分の受け取り方。

常にゴキゲンでいる事、
ハッピーはそこから生まれる。

こんな事を書いていたら、
さっきまでの鬱屈としていた気分が少しスッキリした。


木村政彦外伝』を読む前はこんな気分じゃなかった。
このブログを書く前はこんな気分じゃなかった。
もっと最悪の、鬱屈とした、泥の上に横たわっているような、そんな気分だった。

 

そういえば、前にもこんな事が何回もあった。
ちょっと前までの、泥の上に横たわっているような気分は、これまでに何度も何度も経験してきたのですごく既視感のある気分だった。だけどそんな気分を抜け出すきっかけは、大体が何かの本を読んだ時だった気がする。もちろんそんな気分が吹っ飛ぶ事が分かってて手に取る事は無いし、「あなたの鬱屈とした気分を吹き飛ばす本です」なんて書いてある本ではないし、そもそもそんな題名の本だったら手に取って家に置いておく事なんてない。だから、今日のような事が起きる時には、こんな風に気分が晴れ渡る時には、そうなる事を期待して本を手に取る事は無いのだ。
どちらかと言うと「他にやりたい事何も無いし、目つぶっても寝れないし、仕方ないから本でも読むかな」という時にこそこういう瞬間が訪れるのだ。
だから、気になった本は買っておくのが自分にとっては良い事なのかもしれない。
まだまだ読み切ってない本がたくさん積んであるけれども、もしかしたら、そういう本との出会いが、俺がどうしようもない俺に戻ってしまう事から救ってくれるのかもしれない。きっと、その本を書いた作者や登場人物達の情熱に呼応して俺の消えかけた情熱がまた燃え上がり始める、そんな状態なのかもしれない。


そう考えると、まだまだ読めてないこの積んである本たちや、まだ出会ってないこれから家に来ることになるかもしれない本たちと、いつかどこかで出会えるのが待ち遠しい気がするぜ。

 

そんな本との出会いが、俺にとってのホントの出会いなのかもしれない。

 

おあとがよろしいようで。

 

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