シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

”最強”の称号を手に入れた人について

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この休みの間に『木村政彦外伝』(著:増田俊也)を読んでいる。

 

ようやく終わりが見えてきたがまだ読み終わるまでは少し時間がかかりそうだ。

この読書体験の中で、様々な事を考えた。

自分の好きなプロレス、柔術が出てくるうえに、自分の先生も登場する。

メインテーマは題名通りにあの『木村政彦』なので、主に扱われているのは柔道だ。

だけど、そこから避けては通れないジャンルとしてプロレスと高専柔道及び古流柔術が登場する。そして、それらは全て繋がっているという話。

 

武術、武道、プロレス、総合格闘技を含めたいわゆる『格闘技』とは何なのか。

すなわち、『強さ』とは何なのか。

そんな、俺がずっと考えてきたような事について、あらためて考えさせられる内容が、あの電話帳くらいの分厚さの中にぎっしり詰まっている。

だけど、古流柔術から連なる現代のMMAまでの道のりの中で、数多の人達が関わっていて、その人達全ての事について書いてある訳じゃないし、木村政彦の全てが語られているわけでもない。当たり前の話だ。

だからこそ、想像するしかないけど想像も及ばない事がたくさんあったはずだ。

乗り越えたり乗り越えられなかったり、飲み込んだり飲み込まれたり、そんな様々なドラマがたくさん。

 

普段の生活の中で、これっぽっちも想像する事が無いような時間や空間や状況を想像する事が、自分にとってとても意味のある時間で、もっとその時間を持ちたくなる。

それを想像する事で、今の自分の仕事を含めた生活や生き方まで考えが及ぶような感じがするのだ。

だけど、ひとたび本を閉じると生活に飲み込まれてしまって、そう思っていた事すらもまた意識の下の方に閉じ込められていく。

だから、その本を読む時間をしっかり確保して、しっかり読み込んで、きちんと読み終えたい。今、そんな事を考えてる。

 

面白くて、興味が途絶えなくて、難しいけど分かりやすくて、早く先が読みたくなる。

ジャンルとしてはノンフィクションで全く小説ではないはずなんだけど、まるで面白い小説を読んでいるかのように、この先をどんどん読み進めたくなる。

気が付いたら、電話帳程あったあの分厚い本が、あと少しで読み終わる。

そんな読書体験。

この本、格闘技の経験が全く無く、木村政彦も知らず力道山も知らない人が読んだら一体どういう感想を持つんだろう。

 

これ読み終わったら、前に読んだ『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』を再読しようかな。

 

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