怒られるよりも速く謝っておくべき
今日、衝撃の事実を知った。
自分自身が“情報弱者”だったという事実だ。
なんでそんな事が分かったかというと、今日は携帯電話ショップに行ったのだ。
自分が使っているキャリアとは別の会社で携帯電話の新規契約についての相談をしたのだ。
そして、そのついでに、今使っている携帯電話のプランについての話になった。かくかくしかじかこんな感じですという話をしたところ、店員さんが急に真顔になってこう言ったのだ。
「ウチのキャリアに乗り換えろとは言いませんけど、現実を知った方がいいかもしれません」と。
そして、手元の紙に手書きで簡単な試算表を書いてくれた。
ただ単純に、月々の料金と現在の支払い料金を比較してくれた表だ。
そして、最後に、1年間の合計額を比べてくれたのだ。
その差額に愕然とした。
その差、約10万円。
「なんじゃこりゃ?」
思わず松田優作のようなセリフが出てしまうほどにおどろいた。
俺は、一体、今まで何をしていたんだろう?
学生の頃からドコモの携帯電話を使い、そのまま40過ぎまで何も考えずに使い続けてきた。「他社に換えると電話番号が変わっちゃうからめんどくさい」
「電話番号は変わらないけどメアドが変わっちゃうからめんどくさい」
そんな事を思いながら、何度も換えるタイミングはあったはずなのに、結局ドコモから変更せずにやってきた。もちろん、他社の料金プランと比較して乗り換える事を真剣に検討した事はなかった。そんなドコモ生活を20年近く続けてきて、今日、たまたま行ったショップで話を聞いて愕然とした。この世界の変化具合に。その変化についていけていない自分自身に。そして、この世界の冷たさと温かさに。
20年近く使ってきてもドコモは特に何もしてくれなかった。ただ、俺が「ずっと使ってるからなあ」なんて言って、その実、自分で調べたり行動を起こす事をめんどくさがった事の対価であるという事は理解している。そんな情報弱者の俺を搾取の対象として延々と高い通信料を巻き上げてきたのがドコモだ。今日ハッキリと分かったのは、自分の頭で考える事無くただ何となく名前を知ってるからとか長く使ってるからとかという事では、ただただ搾取されて喰われる側に廻るだけで、絶対にこの弱肉強食の喰われる側から生き抜く側に廻る事はできないという事だ。
もちろん、大前提としてこの情報化社会で情報弱者のままでいた俺に一番問題があるのは分かっている。それを踏まえての1ユーザーとしての意見であり、1情報弱者としての泣き言だ。そんな事は、ドコモに高い授業料を払い続けてきた俺が一番よく分かっている。だから、今日ここに書いている事は、ドコモへの恨み言も含めた、搾取され続けた情報弱者である愚かなる俺からの精一杯の決別宣言だ。
20年近く、俺のコミュニケーションを支えてくれてありがとう。
これからも、今までの俺のような人達に支えられて末永くお幸せに。
お世話になりました。
これまでの俺のようなヤツが、正真正銘、ボーっと生きてきた事を怒られるべきなんだろう。