シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

「愛してます」そう叫ぶあなたを愛してます

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ようやく観れた、新日本プロレスG1クライマックス決勝戦
棚橋選手が優勝した情報だけはネットで目にしたけど、試合はワールドプロレスリングで観ようと思っていて、土曜日の深夜に放送されたものを今日の日曜日に録画で観戦した。

試合内容は一言で言って、面白かった。

棚橋選手のセコンドに柴田選手がついていたところから始まり。
G1クライマックス決勝戦なので、激しい試合になるのは当たり前。
そして、相手が飯伏幸太選手なので、さらに当たり前度が増す。
それはもう、バチバチの激しい試合だった。
試合結果は、棚橋選手の必殺技ハイフライフローの3連発でフォール勝ち。
飯伏選手の必殺技は封じた上で、棚橋選手の持つ全ての引き出しを開けて戦った結果の勝利という印象だ。
これがどういう事かと言うと、今後この二人が試合をする事があった場合には、飯伏選手の必殺技が炸裂した時に試合が終わる、つまり、次にやると飯伏選手が勝つ可能性が非常に高いと考えられる。という風にシオタは見ているのだ。
実際には、やってみないとわからないけど、棚橋選手が勝つには今回の試合とは違う展開を生まなければならないだろうから、棚橋選手は次回さらに厳しい闘いになるんじゃないだろうか。

 

そんな、苦しい闘いの中で繰り出した勝利の必殺技ハイフライフロー3連発は、1発目がうつ伏せにダウンしている相手の背面へのアタック。2発目は立ち上がってきた相手の正面にアタック。最後の3発目は、仰向けにダウンしている相手の体前面にアタックの正調式だ。
このバリエーションを連続で出すことによって、あれだけの激しい試合内容のフィニッシュに持ってきても説得力を与える事のできる、まさに棚橋選手にしかできない玄人職人のフィニッシュと言える。


棚橋選手が使っているフィニッシュホールドは、名前こそ『ハイフライフロー』というスタイリッシュなモノではあるが、実質は『フライングボディアタック』というどちらかというとオールドスクールなニオイのする技をフィニッシュホールドに用いているあたりが既に玄人職人ではあるが、その技という大きな括りの中ではこの3発ともが同じ技名でありつつ、実質は使用するシチュエーションに工夫を凝らして、さらに3発目を正調式にしてくるあたりが、まさに棚橋選手にしかできない、彼が『エース』という称号で呼ばれる所以なんだと思う。

 

こだわり抜いた技でフィニッシュをする。
何故なら自分が大切に使ってきたフィニッシュホールドだから。
そのフィニッシュホールドを使う場面と状況を冷静に判断して、
どこで出すのが最も効果的か。
さらに、どうやって出すのが最も説得力があるか。
そんな事を、あの大舞台のうえで、自分の復活のかかったG1クライマックスの決勝戦で。

飯伏選手の激しい攻撃を喰らいまくって肉体的にも追い詰められた中で。
どうやって勝つのかを、ずっと考え続けた結果。
最後に、自分の描いた勝利を手にしたのだ。

そんな棚橋選手は稀代のストーリーテラーだ。
まさに、いや、だからこそ『逸材』を名乗っているのかもしれない。


G1の優勝者は、毎年恒例の1.4東京ドーム大会でIWGPチャンピオンに挑戦できる権利書が与えられる。
但し無記名の状態の権利書だ。この権利書を賭けて、翌年の1月までの約半年間に渡り、東京ドーム大会でIWGPチャンピオンに挑戦した選手たちの挑戦を受け続けないといけないのだ。
なので、本来であれば、その権利書を守り続けて1月4日にチャンピオンの前に立つ事を目的とするのが通常なのかと思うのだけど、棚橋は優勝して得たその権利を賭けて、前チャンピオンのオカダカズチカ選手を対戦相手に指名した。ちなみに、オカダカズチカ選手は、先日までベルトを保持していた前チャンピオンだ。
もっと言うと、棚橋が保持していたチャンピオン最多防衛記録を、今年の5月にその記録ホルダーである棚橋選手に勝った事で最多防衛新記録V12を打ち立てた選手だ。でも、今はベルトを失っている、いわば、他の選手となんら変わらない一レスラーである相手だ。
そんな、強豪であり分が悪い相手をわざわざ指名するなんて。勝ってもメリットは特に無いし、負けると権利書を失うし、わざわざそんな事しなくても良いはずなのに。

と、俺は思ってしまうんだけど、これも棚橋選手の描くストーリーなのかもしれない。

対戦相手として分が悪い、自分の節目節目で必ず負けている若手の強豪、負けて失うモノは大きい。
だからこそ、これまでの全てを文字通り『雪辱』するにはオカダ選手しかいない。
そういう事なのかもしれない。

 

「チャラい」と言われることも多い棚橋選手。
「もう終わった」と言われることが多くなってきた棚橋選手。
「一線の選手じゃない」と言われ始めている棚橋選手。

 

言いたいヤツには言わせとけばいい。そう思いたいヤツには思わせとけばいい。だけど、自分は自分だけはそんな事は絶対に認めない。今までも、今現在も、これから先も、ずっと自分が第一線でやっていくんだ。プロレスを牽引していくんだ。

今回の戦者指名には、棚橋選手のそんな意気込みを勝手に感じたのだ。

 

これは、まさに、棚橋選手が見せてくれた試合から勝手に俺が描いたストーリーなのだ。棚橋選手が本当はどんな事を考えているのか、俺は全くわからない。だけど、俺が受け取ったこのストーリーがとても魅力的な為、俺は相変わらず棚橋ファンだし(もちろんオカダファンでもあり、飯伏ファンでもあり)、棚橋選手がこんなストーリーを描いて試合をしてプロレスラーとして活動し存在しているから、現状がこうなっているんじゃないかと思っているし、今後の展開を予想して楽しむ事もできる。

そして、まだ現実世界では起きてもいない、でも、近い将来実現するんじゃないかなという『棚橋選手IWGP王座に返り咲き』という未来を見る事ができて、ワクワクという期待感を持ちながら棚橋選手の試合を見る事ができるという特典を手に入れる事ができたのだ。これぞ、ストーリーの持つ力。未来にワクワクする力。そして、日々を生き抜く為に俺を後押ししてくれる力。そんなモノを手にすることができるのだ。棚橋選手の描くストーリーを見せてもらう事によって、一プロレスファンであるシオタも自分なりの自分が主人公として存在するストーリーを描く事ができる。

 

 

その時には、声を大にしてこう言いたい。

 

「棚橋!弘至!!!復!活!」

 

 

そんなシオタの頭の中の妄想日記めいた内容をご披露して申し訳ない気持ちもありますが、プロレスファンはせめてこのくらい妄想ができないと務まらないのだ。

 

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