山里亮太は男の中の男だ
『天才はあきらめた』(著:山里 亮太)を読んだ。
お笑いには全然精通していないけど好きだ。熱狂的に「○○好きだ」という芸人はいないけど、たまにやっているお笑いのテレビ番組を観たりはする程度だけど。
そんな、お笑い好きと言うには程遠い程度の"お笑い好き"なので、好きな芸人について自分から誰かに話をする事はほとんど無い。あまり話題にあげることもないかもしれない。
だけど、ごく稀に、テレビでネタを観て、笑いすぎて呼吸困難に陥いって苦しくなるほど、笑いすぎて涙が流れて来るほど、大笑いさせてもらう事がある。そんなに数は多くないけど、今までにそんな状態に陥ったのは、思い出せる範囲だと『テツandトモ』『笑い飯』『ハライチ』『南海キャンディーズ』だ。
それ程のお笑い好きなわけではないので、自分が好きな"笑い"について分析をしたことはないし、もちろん、上に挙げた芸人について語れるような事も特に無い。ただ、心の底から面白いと思って「これ以上無い」という位に笑わせてもらって、個人的に好きなだけだ。
だからなのかもしれないし、もっと軽い気持ちだったのかもしれないけど、「面白そうだな」と思って買ったのが『天才はあきらめた』だ。なので、文庫本になって書店に並んでいたのを見てその存在を初めて認識した。
読んでみた感想としては、「こんなに熱い本、今まで知らなくて損してた」というのが率直なところだ。
とにかく陰湿で、
とにかく最低で、
とにかく熱くて、
とにかく全力。
今までもテレビで見かけると「面白い」と思っていたけど、彼の自叙伝であるこの本を読んで、益々好きになった。これからは今まで以上に彼に注目する事になるだろう。
山里亮太という男の、"己の目的に向かって全身全霊を掛ける"この生き様は、まさに『己の人生の主人公』の在り方そのものだなと思わされたし、そして何より、「売られた喧嘩は全部買います」というこの姿勢が、陰湿で最低な部分も含めて『男の中の男』だと俺には感じられた。
この本を読み終えた一人の読者として、山里亮太を大好きになった一ファンとして、こう言いたい。
山里亮太、あなたは男だ。
男の中の男だ。
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