シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

いったい、今、何が起きたんだ?

f:id:shiotapathos:20180704001126j:plain

 

今日は出張先でお客さん向けのイベントを実施した。

 

そこでも今日だけでは書ききれない位のたくさんの事があった。
その中でも取り分け訳の分からなかった事を挙げたい。

昨日の話に引き続きY君の話だ。

今日のイベントはY君の司会進行で進むイベントだ。
趣旨は、お客さんに向けての定番商品の販促だ。
ここでは定番商品の定番の使用方法や、ちょっと変わった使用方法などを実演して見せながら、お客さんをのせて盛り上げていく事が要求される。
このイベントを進める中で、あまりこちら側の意図を理解してくれないうえに声の大きいお客さんが参加していると、力量不足のスタッフではなかなか思う通りに進める事ができないのだ。

そして、今日はまさにそういう回だった。
始まってすぐに困惑してる様子のY君。
声のでかいお客さんが、Y君の司会の通りに動いてくれず会場内に微妙な空気が若干漂う。
とはいえ、イベントが不成立になるようなレベルの空気ではないので

「ここは勢いで乗り切れる。勢いが必要だ」と俺は思っていた。
だが、Y君がその次に取った行動は思いもよらないものだった。

 

なんと、勢いで押し切るのではなく、お客さんが出てくるのに合わせて引いたのだ。
お客さんが出してくる「なんでこんな事やらないといけないんですかー」という空気に呑まれたのだ。
そして、弱気になるY君。
声の大きさも言葉尻もものすごく弱くなってる。
そして漂うグダグダ感。

 

「これは、早いとこ途中で指摘しないとこのままイベントが進んで行っちゃうのはヤバいな」
そう思った俺は、次にY君が出番を終えてバックステージに来た時に、二人になれる場所にY君を呼んで早急にこの話を伝えようと思った。
ただ、その前にY君の感想と見解を知りたいと思ったので問いかけてみた。

 

シオタ:「ここまでやった感想は?」
Y君:「まあ、普通です」
シオタ:「(言うと思ったぜ)普通っていうとよくできたって事?」
Y君:「いえ、普通にあまりできなかったかと」
シオタ:「そうなんだ。じゃあできなかった理由は?」
Y君:「はい。単純に練習不足でした」
シオタ:「(えーーー??)練習不足?」
Y君:「昨日とかちゃんと練習しなかったからかなと」
シオタ:「練習って、このイベント短期間のうちにもう5回位やってるよね?」
Y君:「はあ、まあ、でも次回はちゃんと練習して臨みます」
シオタ:「(こいつマジか?)他に何か理由ある?」
Y君:「他には、もっと水飲んでやればよかったです」
シオタ:「(パードゥン?)水?」
Y君:「はい。普通に水飲んでやればもっと良かったかなと」
シオタ:「いや、違うよね。場の空気に飲まれてたでしょ?声のデカい人が大声で何か言ってたのとか気にしてたよね?それでじゃないの?」
Y君:「いや、気にしてないです。そこはいつも通りできてました」
シオタ:「(は?何言ってんだコイツ?)いつも通りできてたの?あれで?」
Y君:「はい。いつも通りでした。特に気になる人とかいませんでしたし」
シオタ:「…。そうなんだ。じゃあ、次回からはしっかり練習して水飲んで臨めば同じような事にならないって事?」
Y君:「はい。次回からはしっかり練習して臨みます」
シオタ:「じゃあそうして下さい。場の空気に飲まれたと思ったのは俺の勘違いってことだね。じゃあ練習して水飲んで下さい」

 

という、訳の分からんやり取りだった。

この一連のやり取りの中で感じたのは、
Y君の頭の中は、
「そもそも自分がうまくできなかったという事を認めたくない。認めない為には、上手くいかなかったのは決して外部の要因ではなく、あくまでも自分の練習不足である。あとは水を飲まなかったから喉の調子が悪かったという事にしなければ、今までの仕事が全部ダメだった事に気づいてしまうから、それを防ぐには論理性も何も無いような傍から見たら無茶苦茶な理論でも、自分自身が納得するために採用するしかない」
という事なんだろう。

 

認めてしまったら、自分自身がこれまで築いてきた(と思ってる)モノがガラガラと音を立てて崩れていってしまうから。
誰かに何を言われても、それが例え上司だとしても、食って掛かるような言い方だったとしても、それを貫き通さないと自分自身が保てなくなっちゃう。

こういう恐ろしいロジック(本来の意味ではロジックではないと思うけど)を採用している気がする。


そして、絶対にロジカルに物事を考える事ができるようにはならない。

つまり、彼がこれから仕事で積んでいこうと思っているキャリアは、
実は彼の妄想の産物であるだけで、
彼の中にも会社の中にも、いや、世界中のどこにも1mmも積みあがっていかない
そういう恐ろしい状況が既に生まれているのだ。


最近特に恐ろしいと思うのは、
『このY君のような人達は、恐らく色んな所に存在しているいるはずだ』という事だ。

 

 #理解不能 #コミュニケーション不全 #指導拒否 #指摘受け付けない #注意されたくない #気づき #学び #必要ない #中間管理職 #悲哀