シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

真夏の夜の夢…だったら良いのになあ

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今日も今日とてウチの会社では素敵な人達が大活躍だ。

 

今日は、俺の上司であるH課長(50代女性・お局兼務・荒俣宏似)の大活躍について紹介しよう。

だけど、この話を聞いたら、皆さんは恐怖のあまり気分が悪くなるかもしれません。

 

え?
どんな活躍をしたのか聞きたい?
本当に聞きたいですか?

もしかしたら、聞いた事を後悔するかもしれませんよ…。

 

そんなに言うなら仕方ありませんね。

 

それでは、お話しましょう。

 

あれは、蒸し暑い夏の日でした。
H課長が、この世界中で一番認めて欲しいと願ってやまないウチの社長と同席する会議での事。


その会議は、社長とH課長が我々中間管理職達が担当している各事業の進捗を確認する場として機能している。


この日も、俺の担当する事業の進捗報告が一通り終わって、全て順調に推移している事が確認できた。

そして、社長が次の議題を促そうとした、その時だ。

 

「アタシから1ついい?」

H課長が満を持して、いつものドヤ顔でぶちかます。

(ああ、これはいつものやつだ…)

俺は心の中でそう思った。
いつものやつとは、この会議で恒例になっているH課長のマウントタイムの事だ。

 

え?
マウントタイムを知らない?

 

知らない人に簡単に説明すると、
「部下に上から目線で言いたい放題言って、社長の目の前で部下に対して権威を示して、序列を判らせるための行動である」
そう、辞書にはそう定義されている(※嘘です)。

 

そんなマウントタイムで、H課長はこんな事を仰っていた。

 

「アンタが若手のK君に任せてる資料の取りまとめ、何のためにあの子にやらせてるか説明して?」
こんな事を、社長の前で言ってきたのだ。
これには度肝を抜かれてしまった。


何故なら、
このK君に資料の取りまとめをさせるよう指示をしてきたのは、誰あろうこのH課長なのだ。それも「社長命令だから!」と有無を言わさぬ勢いで指示を出してきたのだ。
これにはさすがに驚いた。


ただ、こんな過去の話をこの会議の場で伝えたとしても、

H課長の上記の発言から始まっている話なので

「は?私はそんな事言ってないよ!」
の一言で無かった事にされるだけだ。

なので、

指示を出された際にH課長が言っていた理由をそのまま伝えた。


「K君は、今、店舗内で得意なPCスキルを活かして事務作業の割合が多くなっているので、その一環で彼に任せています」

 

そういう俺の回答は、完全に無視して、こうかぶせてきた。

「彼にやらせてる取りまとめ、止めさせてくんないかな?」

 

これにはさすがの俺も全く意味がわからず返答に詰まってしまった。
あまりの訳の分からなさに「どういうことですか?」と何の面白みもない質問を返すしかなかった。

 

「K君にやらせてるとさ、提出が遅いんだよね。だからやめさせて。アタシがこの会議の前の打ち合わせで使う時に提出されないと意味無いから」

説明をしてもらってもまだ意味がわからない。
それはどういう時を想定しているの?
あまりにも意味がわからず言ってみた。

 

シオタ:「えーと、K君は各店舗から送られてくる店舗別資料のエクセルデータを一つのファイルにまとめてるだけなんですけど?」
H課長:「だから、そのまとめるのを止めさせて、各店舗からくる資料をパラパラ送ってくれればいいから」
シオタ:「???そんな事したら店舗の数だけメールで資料が届くことになりますけど?それが煩雑だから一つのファイルに取りまとめて提出してるんです(知ってますよね?)」
H課長:「それはアタシには関係ないから。アンタが全部確認して、アタシが欲しいのをプリントアウトして提出してくれればいいから」
シオタ:「て事は、K君が今やってる作業をシオタがやるという事ですか?」
H課長:「それは知らないよ。アタシは欲しいデータがすぐもらえればそれでいいから。とにかく早く欲しいの!」
シオタ:「えーと、K君は各店舗から送られてくるデータをまとめてるだけで作成はしてないんです」
H課長:「は?だって、K君の作業が遅くて私の欲しいタイミングでもらえないって言ってたけど!」
シオタ:「(だめだこりゃ。完全にキ〇ガイモードに突入してる)……。」

 

ここで、社長が介入した。

恐らく見るに見かねたのだろう。

 

社長:「H課長は何が問題だと思ってるの?」
H課長:「問題?アタシが欲しい時に最新のデータがもらえないんですよ!」
社長:「だからそれは何が問題なの?」
H課長:「えーと、シオタがK君に取りまとめをさせててK君の作業が遅いから」
社長:「でも、K君はデータを一つにまとめてるだけだから大して時間はかかってないんだよな?」
シオタ:「はい。15分程度だと思います」
H課長:「じゃあ、なんでアタシが欲しい時にもらえないのよ!」
シオタ:「それは(何度も説明したように)各店舗からデータが来るのが遅いからです」
H課長:「じゃあ、早くさせなさいよ!」
シオタ:「なので、2週間前から仕組みを変えて、各店舗からデータを集めるのを早くしたんです」
社長:「そうなんだ?」
シオタ:「はい」
社長:「てことは今は様子見の時期なんじゃない?2週間前から変えたって事は気づいてた?」
H課長:「いえ。会議前の打ち合わせをしばらくやってないので」
社長:「じゃあ、様子見って事で。とりあえず、遅かったのは各店舗の提出が遅いからって事みたいだし、K君が取りまとめをやるやらないの話じゃないって事はわかった?」
H課長:「はあ。まあ。」
社長:「まあ、シオタも仕組みを変えてやってみてるって言うし。変えてからは?」
シオタ:「遅れはなくなってます」
社長:「だってさ?」
H課長:「まあ、じゃあ、様子見ますね。もう絶対に遅れないんでしょうね!?」
シオタ:「絶対かどうかはわかりませんが今のところは遅れてないです」
社長:「まあ、様子見で。やってみましょう」

と、こんな感じの大活躍だ。

 

この話の怖さ、
皆さんにうまく伝わっただろうか。

 

事件発生当時、現場にいた当事者である俺にも何が起きたのかよくわからなかった位の恐怖案件だ。
これをブログに書いて、果たして読んでいる人達に伝わるのだろうかという不安があるのだけど、でも、これをどうしても書かずにはいられなかった。
あまりの意味の分からなさと、あまりの怖さに。

 

皆さんが知っている人間の世界の常識では、

計り知れない闇が、そこかしこに存在します。

 

恐怖は皆さんのすぐ後ろに迫っているのかもしれません。

 

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