卑怯者達の歌
「この卑怯者!」「意気地なし!」
俺が、他人から最も言われたくないワードがこの2つ。
このどちらかの言葉を言われても仕方がないという状況に陥る事があったとしたら、俺は俺じゃいられなくなるかもしれない。
もちろん、あくまでもこれは俺の個人的な見解なので、このワードを言われたとしても全く意に介さない人もたくさんいるんだと思う。
だけど、
この2つのワードにこんなに反応するこの俺が、このワードのうちの1つを投げ掛けたくなる人達に今日出会った。
非常に残念なことに、という前振りはするが、もちろん、ウチの会社の若者達だ。
彼らは、自分のすぐ隣で会話をしてる人達が困りごとについて相談をしていて、その事柄については自分が良く知っている事だとしても、特にアドバイスをしてあげる事は無い。そして、事が済んだ後に「その件だったら私知っていたのでお伝えすれば良かったですね」と言って落ち込む様子を見せる。困りごとの会話は、明らかに聞こえていたと自己申告するしているのに。
彼らは、自分が知っている事柄についての問い合わせを受けたとしても「今お答えする事はできません」とお客様に回答してします。なぜそんな回答をしたか理由を聞くと「自分が答えてよいかどうか明確に分からなかったからです」と理由を述べる。明らかにお客様の質問について答えを知っていたとしても。
彼らは、明らかにトラブルを引き起こすであろうクレーマーに対して、評判のあまり良くない商品をおススメしてしまおうとする。「クレーマーが指定するカテゴリーと価格帯に当て嵌まるのがたまたまその商品だったから」という理由で。あまり評判の良くない商品を売る事で、今対応している自分の目の前からはいなくなってくれるからそうしようと思ったと説明してくれた。
彼らは、自分が多少頑張ればできる事であっても、目の前に上司や責任者がいれば、すぐに頼ろうとする。上司や責任者を頼った時点で、そのあとに出てくるのは『指示』『命令』なので、仮に何かトラブルやミスがあった場合には「あの人からの指示で動きました」という事であらゆる責任を回避できると信じている。
彼らは、自分の立場を利用する。どんなに基本的な業務で既に教わった事だけでクリアできる業務だとしても、「(自分は半年前に入った20代前半の新人で若者だから)まだ自信がありません」「(自分は50代だけどあなたよりも職位は下だし社歴も浅いので)ちょっとできるかどうかわかりません」「(自分は役職者だけどあなたの方が職位が上なんだから誰でもできる軽作業だけど)どうしたら良いか指示下さい」
などなど。
例を挙げていくとキリが無いうえに、書いてるだけで怒りが増幅してくるのでこの辺にしておこう。
ここまで読んでもらって、俺の気持ちが通じただろうか。
俺は彼らにこう言いたい。
「この卑怯者が!」と。
例によって「卑怯」という言葉を調べてみた。
ひ きょう-けふ [2] 【卑怯▼】
( 名 ・形動 ) [文] ナリ
① 正々堂々としていないこと。正面から事に立ち向かう潔さがないこと。
また、そのさま。卑劣。 「敵に後ろを見せるとは-だ」 「 -な手段を使う」
② 気が弱く意気地がないこと。弱々しいこと。また、そのさま。
「 -な女を痛めずとも、言ふ事は身に言へ/浄瑠璃・博多小女郎 中」
という意味だ。
既に、知っていて気づいていて、できる事なのに、やりたくないからやらないようにしよう、引き受けたくないから引き受けないようにしよう。
これは、やっぱり『卑怯者』の姿勢だと思う。
そして、『卑怯』と対極にある姿勢とは、
「正々堂々と、正面から事に立ち向かう潔さ」
という事なのだ。
痛い目にあっても、大変な目にあっても、何がどうなろうと、
俺は、「正々堂々と、正面から事に立ち向かう潔さ」をいつだって備えていたい。
そして、もしダメージを受ける事があったとしても、思いっきり全力で受け身を取って、ダメージは最小限に抑えつつ、また立ち上がって最後まで全力で戦う。
俺は、そういうプロレスラーのような姿勢であり続けたい。
いいかいみんな。
攻撃は、しっかり見据えて正面で受けないと、
いつか大怪我するかもしれないよ。
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