シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

ようやく出番だ!熱を生み出す技術の粋

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今日はとても寒かった。

 

朝起きたら、布団の外がもう寒かった。

リビングに降りていく階段も、リビングもどこもかしこも寒かった。

いつも日課にしている朝のシャワーも躊躇してしまう位の寒さだった。

もちろん、北国の人達からしたらこの程度の寒さは寒いうちに入らないのかもしれないけど、俺の中では「この冬一番の寒さ」というやつを感じた。

 

だから、着替える時にヒートテックを穿いた。

この冬初めてのヒートテックだ。

 

これを穿いた姿を鏡で見る度に思い出すのは、もちろんあの人。

江頭2:50の雄姿だ。

もっとも、ヒートテックの上にすぐにジーンズを穿いたので、今日もあっという間の出来事だったけど、この瞬間にはいつも頭をよぎるのだ。

 

着替える時に、「今日は一日中家の中にいる可能性が低いだろう」と予想したのでヒートテックを穿いたのだ。

そうしたら案の定、近所にある大き目な公園に出かける事になった。

子どものリクエストだ。

 

その公園は、とても広い。

もちろん遊具や砂場などもあるけど、とても広い。

広い歩道もありつつ、だだっ広い芝生の広場もある。

相当数の家族連れが思い思いに遊んでいても全然混み合わない位には広い。

時期的に、凧揚げをしている子どもが大勢いるが、全くと言っていいほどぶつかる心配が無い程の広さだ。

子どもと遊ぶにはこれ以上無い程の好環境だ。

 

でもそれは、昨日のように暖かい日であればの話だ。

今日はこの好環境が仇になった。

あまりのだだっ広さに、風を遮るモノは無く、吹きっさらしでとても冷えるのだ。

寒すぎて、とてもじゃないけどじっとしていられないので、子どもと追いかけっこを始めた。

 

どうやら、一瞬にして俺は悪い妖怪になったようだ。

子どもはどうやら、正義の味方の妖怪らしい。

恐らく、今朝出かける前に見てきた『ゲゲゲの鬼太郎』がメインテーマのようだ。

俺が人間たちを襲う悪者で、正義の味方である鬼太郎の仲間たちがそれを阻止するという遊びが唐突に始まった。

 

スタート時点では鬼ごっこらしきルールだったようだが、俺に捕った途端に、闘いが始まるという謎の二段階の設定があるようだ。

 

その闘いごっこをしていた時によくよく試してみたんだけど、すごく難しいのだ。

 

何がかと言うと、“子どもの攻撃を体の動きだけで躱す事”がだ。

防御の為に自分の手や腕を使えば攻撃を捌く事も受け流す事もできるのは当然だけど、それをやっても子どものフラストレーションが増加するだけで、楽しさや俺の身につく事は少ない気がするのだ。

だから、こういうシチュエーションになった時は、体の動きだけで躱すようにしている。

いわゆる“体捌き”を使って躱すんだけど、最初の一撃を躱す事は当然できる。

でも、子どもの攻撃はヤツが飽きるまで続くのだ。

いつその攻撃が止むのかはわからない。

そして、その攻撃の軌道も子どもの動きなので読めないような変則的な動きが入ってくる。

二回、三回、四回、五回と、本当に飽きるまで続けてくる。

しかも、今日は途中からフェイントもかけてきたのだ。

遂に躱しきれず、手を使って捌いてしまった。

 

自分に対して加害しようとしてくる輩の攻撃を、ただひたすらに避け続けるというのは難しい。それが例え年端のいかない小さな子どもであったとしても、とても難しい。

 

「もしこれが、大人で、もっと動きも速くて道具を持っていて明確に殺傷目的だったとしたら」

結果は明白だ。

現実的に避け続ける事はできない。

その時には、すぐ逃げる事が重要になってくる。

被害者にも加害者にもならない為に。

 

あの平和な公園の中で、そんな事を考えながら悪の妖怪役をしていた俺。

恐らく、あの瞬間あの場所で一番物騒なのは俺だったのかもしれない。

 

だけど、そのおかげで少し前までの凍える程の寒さからは無事解放されて、ヒートテックの効果もあってすっかり汗ばむ程に温まった。

 

そして、当然と言えば当然ながら、

その後は汗が冷えて、メチャクチャに寒がりながら帰る事になったのは言うまでもない。