シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

己を殺しに来た奴と仲良くなることが達人の要件である

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先日、仕事であった出来事。

サービス業という仕事柄、ウチの店舗には少し変わった方が来訪される事があります。

平たく言うと「おかしな奴の対応」という事ですね。

ウチの会社は女性が多いので、おかしな奴の対応は男性が引き受けるのが慣例です。まあ、当たり前といえば当たり前なんですが。

ただ、先日、おかしな奴(女性)が来た時にはたまたま男性がおらず、その相手を女性社員が行ったとの事。とにかくトラブルにならないように、相手の話をよく聞いて対応していたら気が付いたら2時間経っていたそうです。ちょうど閉店の時間が迫っていたので、そのままお帰り願ったそうで、周りのスタッフも良かったなあと思って見送ったそうです。

 

事がそのまま終わっていれば、当然、ブログの記事なんかにするはずはないんです。

 

なんと、その直後にとある女性スタッフが店の外にあるトイレに向かおうとした時に事は起こりました。

なんと先ほど帰ろうとした「おかしな奴(女)」と店の出口でバッタリ出くわしました。そこで、そのおかしな奴(女)が開口一番、「来るときに駅から来たんですけど、ここから駅までで一番効率の良い道教えて下さい」と話しかけてきました。

それに対応したうちのスタッフ、仮にHさん(女)としましょうか。Hさんは、その問いに対応して、結果的に相手は満足して帰っていったそうです。

 

この出来事があった日の閉店直後に、この話を、Hさんが俺にしてきました。「そういえば今日こんな事がありました」という、日常のテンションで。

「ちょ、待てよ」とキムタクばりのジャスタモーメントを入れたところで、話を詳しく聞くことにしました。

なぜなら、俺の前進に鳥肌が立っていたからです。

え?

なんで鳥肌かって?

それはもちろん、

 

『恐怖』を感じたからにきまってんだろうが!(逆切れ)

 

とりあえず、落ち着いて、今の話を解説しますね(なんとか平静を取り戻した笑顔で)

 

まず、ウチの店は最寄り駅から徒歩3分程度で、駅の改札を出て駅から出ると目の前の道をただひたすらにまっすぐ歩くだけなんです。

ちなみに、駅を出ると店舗が入ってる建物を認識する事ができます(普通の人であれば)。

ただ、区画で言うと3区画程度は歩く必要があるので、「目の前ですよ」と言うわけにはいきません。

とはいえ、「駅から来たんですけど~」の時点で、帰り道は知っているんです。

そして、ウチの店を出たら必ず誰もが例外なく同じ道に出るんです。

そして、最寄駅は、道に出たらもう既に見えています。

これは、比喩ではなく、文字通り見えているんです。

ちなみに、駅まで線路の脇を歩いていくので道に迷う可能性は、視力がある人であれば、皆無です。文字通り皆無。

つまり、迷いようがないし最短の経路は唯一無二で他の道を通る選択肢が無い事は、

『駅から来た人』であれば全員知っているはずなんです。

 

ということは、この状況で「効率の良い道を教えて」と言ってくる人は、その質問を投げ掛けてウチのスタッフが言った事から、自分達に何か利益になる事が無いかと無理やり引っ張り出したいなと考えている暴力専門家(ヤ○ザ)か、はたまた『完全に頭がイカ○てる』おかしな人かの二択以外ありえません。

そして、その人はヤ○ザではなさそうな見た目だったので、つまり、その人は『完全にイカ○てる』という事です。

そして、更に怖いのは、意図的に「何か自分の利益になる事を引き出してやろう」と考えているヤ○ザみたいな人たちは、狙ってやっているという前提があります。

でも、イカ○てる人はそれを意図してやっていないんです。無意識の領域で、あたかも知らない人とすれ違う時に「こんにちは」という挨拶をお互いに交わすかの如く、息をするかのように、本当に自然に行うんです。

でも、無意識下では「何かあれば噛みついてやる」と虎視眈々と狙っている。そんな、とてつもなく怖い状況です。

 

そんな相手に対峙して、

Hさんは、何事もなくあっさり対応を終えているんです。

しかもHさんは、特別な対応をしたとは自覚しておらず、「なんか~、話しかけられたので対応したんです」位の認識。

そして、その相手もどうやらご満悦な様子で帰っていたそうです。

この事実を聞いて、『本当は何が起きたのか』瞬時に判断した俺が驚くのも無理はない。そうだ、そうだ!

 

このやり取りだけでもHさんの凄さがわかる人にはわかると思うけど、実は、俺が鳥肌たったのは違うことがらも含まれています。

なぜなら、これに対応しているHさんの反応及び身のこなしが達人級だったから。

(この部分についての詳しい解説はまた後日にしようと思います)

 

その時その場に合わせた最高の対応ができる事や、飯を食うために『最低でも101点とってこい』(by竹原ピストル)というのを体現してるというのが、プロフェッショナルの在り方だとするならば、Hさん以外のスタッフは本当に一体何なんだろう…。

 

さて、明日休んだらまた連休だ。

ちなみに、今も飲んでいます。

もう、酒はやめた方が良い気がしてきました。鏡に対峙した時の顔面の様子を考えると…。

 

※4月30日に内容を多少修正しました。書いた時にあまりにも酔っていて日本語がおかしい部分が多々散見されたので。すみませんでした。 

 

 

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