シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

「人という字は…」と有名な先生は言ったけど。

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今日は午後から上司と共に取引先へ訪問し今年度実施するイベントの打ち合わせだった。

昨年度、この取引先と組んで初めて実施したイベントが、関係者を含めたほぼ全員の予想以上の結果を出し、周囲から大きな反響があった。

という事で、昨年度はほぼ無関心だった取引先のトップが今年度は興味津々で乗り気になっているので、年度の初めから打ち合わせを行い、イベントの実施までぬかりなく進めていきたい。先方の担当者からそんな連絡があり、今日の打ち合わせが実施された。

 

今日はスケジュール的に上司とは別行動で現地集合だったので、行きかえりの移動は非常に気楽だった。ただ、上司から「打ち合わせ前に簡単な認識のすり合わせをしよう」という事で開始より15分程度早めに上司と待ち合わせをした。

そこで、上司から言われた事は「2時間位かかったよね。今日はあんたに任せるから。好きに話していいよ」と一言。あれ?認識のすり合わせとやらは?と思う暇もなく、上司はこう言った。

「去年もやってるイベントだから大丈夫でしょ。基本的に、今日は何か聞かれても回答しないで持ち帰って検討にするから」との事。という事は、今日の打ち合わせ、俺来る必要ないのでは?という疑問が沸くが、とりあえずそれは飲み込んだ。

その後10分以上浮いてしまったので、上司が昼飯を食べに入ったラーメン屋がどんな店なのかの描写から、そのラーメンがどれだけ美味かったのかという話を聞かされる。打ち合わせ前に、これは一体何の罰ゲームなのか?そんな事を考えながら無の境地に入っていたら時間が経過したので、「そろそろ行きますか?」と上司に声をかけ、打ち合わせに向かう。

 

今日の打ち合わせでは先方から驚くような要望が出てきたのだった。

・昨年度の倍の規模で開催する。その為の会場は、トップが直々に口利きをしてしかるべき場所を既に抑えてある。日程も会場も変更は不可である(うちの予定を考慮してくれるという話だったのに!)

・会場が決まっているので、その会場で大成功するように準備をしたい。参加者と出展企業を昨年度に比べ「圧倒的に増やし成功させよ」とトップから指令が出ている。その為に様々な部分でアドバイスが欲しい。(契約上、うちの関与は当日運営だけのはずなのに!)

・そもそも会場も新しくなり規模も大きくなると、去年とは違いすぎて途方に暮れている。一からアドバイス欲しいがその分は予算が捻出できなさそう。でもアドバイスも欲しいし失敗できない。でも予算が捻出できなさそう。でも…(以下ループ)

などの要望が並べられた。

 

もちろん、我々も慈善事業でやっているわけではなく、そもそもこのイベントはあくまでもお付き合いでやらせてもらうだけというスタンスをお互いのトップ間でも現場スタッフ間でも合意のうえで、大きな儲けが無い事を理解した状態で、当日運営だけやらせてもらうという内容だったはず。それなのに、それを逸脱しようとしてきている、そう俺は受け取った。

だけど、中間管理職である俺が知らないだけで、会社の上の方ではとっくに話がついている状態なのかな?と思い、隣の席の上司の様子をチラッと窺うと同時に上司が言った。「今ここでは回答できないので、確認しますね(笑顔)」

おいおい…まさか…。この話の内容を持ち帰るのなら、今日の打ち合わせって、マジで電話での確認くらいで良かったのでは?そう言いたくなる内容だ。

ちなみに、会社からこの打ち合わせ会場までは車で約2時間かかっている。

そして、上にある要望が出そろうまでは、実に1時間半以上かかっている。

 

ただの中間管理職の身でありながら『生産性』『働き方改革』『AIの導入』などなど、ほんとに様々な事を考えた打ち合わせだった。

 

そして、打ち合わせが終わった。

上司は、ここから1時間程行ったところにあるウチの本社に寄って会議に出席するというのでここで分かれた。

俺は、会社までの約2時間の道のりをひた走る。車で走っている時に、カーナビとBluetooth接続している俺の電話がなった。さっきまで一緒に打ち合わせをしていた上司からだ。

あれ?一体何かあったんだろうか?

上司「お疲れ様。もう着いた?まだ運転中?」

俺「(知っての通り片道2時間かかるから)運転中です。どうしましたか?」

上司「あのさ、さっきの打ち合わせとは関係ない話なんだけど。」

俺「(関係ないのかよ)はい」

上司「◇月◇日のイベントあるじゃない?この日に、他の企業が別の場所で実施するイベントが被ってるの知ってた?」

俺「(あなたが以前に他のイベント開催無いしバランス的にもこの日が良いから決めると言ってたので)知りませんでした」

上司「はあ…、そっか。こういうのはさ、事前に調べておく必要あったよね?今後はちゃんと調べないとだよね?」

俺「(確かに。あなたに任せずに信頼性の高い情報を得る必要があるから)確かにそうですね」

上司「はあ…。ホントさ、次からお願いね」

俺「(あなたと組んだのが運の尽きだという事がよくよく)分かりました」

という内容の電話だった。

明らかに、本社の会議中に「どうなってんのこれ?」とウチの社長が言い、更に「この日程は誰が決めた?」という質問に対して「シオタです。今確認します」という問答があり、俺に電話をしてきたことが丸わかりのタイミングと内容である。

もっとも、こんなことがほぼ毎日起きている状態なので、個人的には驚きもしなかったんだけど・・・

あ、いや、驚いたんだった!

 

何に驚いたかというと、何しろその同日開催される他社のイベントというのが、ウチの開催するイベントとは趣旨も参加対象者も開催地域も全く異なるイベントであることはHPを見れば明らか。運営担当の俺からすると同日開催だとしても、集客を含めてお互いのイベントの出来不出来には一切の影響を及ぼす事がないという事が明白なので問題ではないじゃないか!

 

あれ?

てことは?

上司はこの事に気づいていない…。

まあ、でも、上司の目的は果たされたんだろうなきっと。

こんな感じの目的が果たされたんじゃなかろうか。

「イベント運営責任者のシオタが、イベント日程調整をミスった。他社がやるイベントと同日開催で予定を立てるという痛恨のミス。シオタは私が指導して教育しろって社長から言われてるし、全く…。私がいないとあいつはホント使えないんだから。しょうがないな、しっかり指摘してやるか。ホント次から気を付けなさいよ。よし、指導終了。社長!今、電話でしっかり指導しましたからね!ちゃんと私の電話聞いててくれましたか?」なんて。

 

今日は、上司のズンドコ話。上からガッチリ目に来られるシオタをお届けしました。

 

さて、明日(というか今日だけど)は、このうっぷんを重りに当たり散らすべく、朝からジム行って来ようかなあ。

 

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