シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

社内恋愛のススメ

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今日はGW明け久々の出勤日。

でも、イメージしてたよりもスムーズに出勤の支度を整える事ができて、まるで昨日まで普通に会社に行っていたような気すらするスムーズさ。どこにも滞りのない動きで身支度を整えて家を出た。

会社に向かう車の中でも、余りにもいつも通り過ぎてなんだかホントに昨日までGWだったのかなと思う位いつも通りな感じだった。

朝、会社に出勤するといつも通りの時間にいつものメンバーが出勤してきて、いつも通りに始業時間までに全員揃った。

 

そんないつも通りの一日として終わる予定だった終業時刻近くに異変が起こった。

 

俺が勤務しているのは、某地方都市にあるサービス業の会社で、その会社が運営するとある店舗だ。俺は、その店舗の店長補佐的なポジションを任されている。役職は係長。

というのは名目上の話で、実質は店長とそれ以外のスタッフとの間でトラブルが起きないように間を取り持ちつつ、店長直々の命を受けそれを実行するポジション+店舗内の雑用係のトップ+めんどくさいお客さん・取引先との間で起こる様々な出来事のトラブルシューター。つまり、会社と店長にとって使い勝手の良いキングオブパシリだと自認している。まさに名ばかりTHE中間管理職。

この店舗では、お客さん向けに実施するイベントの他に、取引先に向けたイベントも時々実施する。そして、お客さん対応する店舗内スタッフと、取引先を回る外回りスタッフが別部隊として存在している。

外回りスタッフは、2人のリーダー的ポジションと、その下に数名のスタッフがいる。主にイベント運営を行う事になっているが、このリーダー(長いので以下『的ポジション』は省略)とそれ以外のスタッフたちのポンコツぶりにより、様々な珍事件が毎日のように引き起こされている。でも、そのポンコツ話を挙げていくとキリが無いのでそれははまた今後にしていくとして。

今日はそのリーダー2人から朝イチの段階で「相談したい事があるので今日のどこかで15分くらい時間をいただきたい」と持ち掛けられたので、「午後に予定されている定例会議が終わった後に、トラブル案件対応が終わったら時間がとれると思う」という事を伝えてあった。

予定していた用件を終えた時には既に夕方になっていた。自席について事務作業をしている俺にリーダー2人のうちの1人、Gさん(30代後半・女性)が「朝言っていた相談をしたいが今いいですか?」と声をかけてきた。俺はすっかりその事を忘れていたけど、さもちょうど今声をかけようとしていたんだと言わんばかりに「全然大丈夫(上ずった声で)」と答えた。そして、Gさんがもう一人のリーダーY君(20代後半・男性)に声をかける。

今の今まですっかり忘れていた俺は、当然何の準備もしていなかったので、慌ててイベント予定表とそれ以外の資料を机の上から搔き集め、悠然と会議室へ向かった。

会議室内には、俺の正面に机を挟んでリーダー2人が並んで座る。イベント打ち合わせする時のいつもの配置だ。そして、イベント打ち合わせの際にするいつも通りに、予定表とノートを広げ、打ち合わせを開始しようと、二人に話を促した。

 

シオタ「で、相談って何?」

 

その時だった。

全く予想していなかった言葉が飛び出てきた。

 

Gさん「えーと、私たち一緒に住むことになったんです」

シオタ「あ、そうなんだ・・・え?なんの話?」

Y君「いや、実はそうなんです」

シオタ「え?だからなんの話?イベントの打ち合わせじゃないの?」

Y君「えーと、一緒に住む為に自分が引っ越しするんですけど、今後、通勤交通費の手続きとかあるじゃないですか?」

シオタ「一緒に住むって、二人がってこと?」

Gさん「そうなんです(満面の笑み)」

Y君「いやー緊張しました(照れ笑い)」

シオタ「あ、えーと、おめでとうでいいのかな?」

Gさん「ありがとうございます(満面の笑み)」

シオタ「立ち入った事聞いていい?」

二人「はい」

シオタ「二人の間では結婚するという前提でこの話をしてるという解釈でいいの?」

(見つめ合う二人)

Gさん「はい。いいんだよね?」

Y君「はい。そうです。お互いの実家にも挨拶に行きました」

・・・・・・・

などというやり取りが(惚気を多分に交えつつ)しばらく繰り広げられた。

今回の相談というのは、つまるところ、結婚を前提に一緒に住み始めるので、住所変更や交通費申請やその他の会社に報告及び提出する諸々が生じるより先に、上長に報告をしておこうと二人で相談して決めた(というより年上のGさんに促されて、Y君が意を決したという話だった様子)との事。ちなみに、年の差は約10歳。金の草鞋を履いてでも探したい年上の女房である。ちなみに、この二人の交際については社内で知る人間は一人もいなく(実に2年間以上付き合っていたらしい)、ここで初めてカミングアウトをしたという事だった。

まさに青天の霹靂。

全く予想していなかった。というか、そんな事を予想するという事すら意識の外にある位の二人だった。何しろ、社内で業務に関係する話以外をしている姿を見た事が無く、日常会話の中にもお互いに異性の影がちらつくような話を聞いた事もない。もっとも、この二人と必要以上のプライベートな話を交わした記憶もないんだけど。

 

そんなわけで、最近の一番驚いた事の記録が今日塗り替えられた。

 

そして、この二人のこのカミングアウトによってずっと不思議だった事の謎が解けた。

実は、この二人のリーダーの仕事における価値観や考え方が非常に似通っていて、表面上は全く違う行動をするんだけど、例えば他のスタッフへの当たりのキツさや、自分の頑張りへの他者からの評価が自分のイメージ通りじゃないと怒りを露わにしたりとか、『生産性』や『効率』の捉え方がただ単に時間を基準にしたもの(例えば、他の人が10分かかる作業を自分は1分短縮させる為に、他の業務を犠牲にしたり)で本来の成果を度外視していたりと、とても似ている二人だなと思っていたんだけど、この関係性によって元々持っていた個人的な特性が、お互いがお互いを承認する事でどんどん強化されていったんだなという事が分かった。そして、二人はその事に気づいていない。

 

まあ、この二人も、悪いとこばかりでも無いので、良い部分を引き出してうまく動いてもらえるように関わっていくのが我々中間管理職に求められている事なんだよな。

という事を、俺の同士でもある後輩にして同じく中間管理職を任されてるHさんと話をしていて、お互いにこの二人に大いに関わる身として、再確認したのと同時に、今後の彼らのズンドコぶりが想像できたので、一抹の不安を覚えた。

 

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