未来に戻る
昨日、今日とイベント続きのうちの会社。
今日のイベントは、店舗近くの会場を借りて開催した。
今日のイベントは、お客さん向けのイベントだ。
イベントへの参加者数は、実際に蓋を開けてみないとわからないけど、例年の実績からそれなりに盛況になる事が予想されている。
そのイベント準備の為、今朝はバタついていた。
昨日とは打って変わってお客様向けのイベントなので、このイベントの仕切りはY君ではなく、わが店舗最年少のK君である。
そして、K君が朝から会場準備に取り掛かる。
俺は、またもや前年度までの担当者としてお目付け役の立場で朝からK君が行うイベント準備に関わっている。俺は俺で、会場の管理者に諸々の確認をしていた。
そこへ、彼がやってきた。
「会場の大枠のレイアウトが整いました。あとは細かいところを準備すればいいかなと」という言葉を聞いたので、会場に戻りレイアウトを確認した。
会場のレイアウトを見ると、なぜなのかわからないけど、予定しているレイアウト図とはまるで違うレイアウトだった。
いや、正確には、レイアウト図に似ている配置ではあるが、レイアウトしている物の位置が図とは全く異なっていた。
何が違うかというと、物と物の距離が違う。
そして、人の動線が一切考慮されていない配置なのだ。
これを見た瞬間に、K君に質問をした。
「このレイアウトをした理由を教えてほしい。人の動線とかだった?」と。
それに対してのK君の回答はこうだった。
「いえ、特に理由はありません。何となくこう思ったので」と。
驚いた。
理由もなくレイアウトを決めるその感覚が理解できなかった。
人の動線を考えずにレイアウトを決めるその認識が理解できなかった。
何より、「自分の行動の理由を常に考えるように」と事あるごとに話をしているのにも関わらず、これを考える事も思い出すこともしないで行動してしまうその動機が理解できなかった。
謎は深まるばかりだ。
でも、よく考えて、仲間と話をしていたら、何となく理由らしきものが見えてきた気がした。
きっと、こういう事だったのかもしれない。
配置する際の理由を考えるも、わからない。とりあえず、勘で配置してみる。なんとなくそれで良いような気がする。なぜならば、明確にそれがダメだという理由もまたわからないから。⇒これでOK
人の動線を考えるも、わからない。とりあえず、勘で配置をしてみるも、よくわからない。なんとなくわかる気がするファーストコンタクトの動線だけには配慮をして配置してみる。明確にこれがダメだという理由がわからない⇒これでOK
てな具合に、彼らの行動には色々無い物事が多いようだ。
どれもこれも、未来という時間で視点を見られていない事が全ての原因な気がする。
という事を考えていたら、どんどん眠くなってきた。
明日の朝は早起きしないといけないのに、このままじゃ明日寝不足になってしまう。
未来の視点がないと、こういう事も防げないのかもしれないと思うと…。
デロリアンが欲しい。