シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

モチからボタモチ


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12月最初の日曜日に、お餅つきをやってきた。

とある集まりに参加して、入れ替わり立ち替わりて餅をついた。

このお餅つきに参加する事が決まったのが前日の土曜日。その時に思い出したのが、自分が子どもの頃に参加したお餅つきの事だ。

初めて体験する餅つきを楽しみにしながら、いざ自分の順番が回ってきた。待ちに待った餅つきで高揚していた俺は、思いっきり勢いよく杵を振り下ろした。餅に当たるはずの杵は、臼のふちに当たった。「しまった!」硬い臼を叩いてしまい手は痺れるし、臼の破片が餅に落ちるしで、散々だった。そのあと、木の破片を取り除く作業がまた大変だった。それ以来、餅つきはしなかった。

そんな記憶がよみがえったのだ。
でも、日曜日の集まりでは参加者全員が餅つきをする事になっている。だから、俺だけやらないというわけにはいかないのだ。

そんな、はたから見たらどうでも良い決意をして、「いざ」と臨んだお餅つき。

やってみたらなんの事はなく上手くやれた。とは言え、数十年ぶりにつくお餅なので、最初の数回はぎこちなかったようで、お餅を返してくれていたベテランの女性がアドバイスをくれた。「振り上げた杵の重さでそのまま下に落とすだけだよ」と。どうやら俺は力任せに振り下ろしていたようだった。アドバイスをもらうと言うことは、周りからそう見えていたという事なんだろう。

杵を振り上げてすぐに動きの修正をした。アドバイス通りに振り上げた杵をその重さで下に下ろす。手は軌道をガイドするだけ。プラスして、少しだけ落ちる速度を加速してやる。その為、自然に手の位置が滑るように移動する。ペタンと気持ちよくつけた。力みのない動きがやってて気持ち良かった。もう一回やってみる。力で振り下ろすんじゃなく、重さを利用する。ペタン。うまくつけてる。アドバイスをくれた女性からも「上手い」と誉められた。もちろんお世辞の可能性もあるけど、自分の体感として上手くできてる感じがある。

そのまま調子よくついてたら餅はつきおえたようで終了になった。

このお餅つきで、個人的なトラウマ解消ができたのは大きいが、それ以上に、あのアドバイスを受け入れて理解して実践して成功して「上手く餅をつく」という体感を手に入れた、この一連のPDCAサイクルを、あの短時間で手に入れる事ができたというのが個人的にはとても大きい収穫だった。他にも得られたモノは俺のなかにはたくさんあるけど、その話は長くなりそうなのでまたいつか。

今回、俺が体験したこの一連のサイクルを、他の事でも同じように他人に体感させられるようなモノを再現したい。その為に何をどうするかちょっと考えてみようと思う。

たかが餅つき、されど餅つき。
何からでも得られることはたくさんあるのだ。

そんな事をあらためて実感した日曜日。