あの頃好きだった気持ちはいつだって思い出せるのだ
楽しみにしていた『トクサツガガガ』が最終回を迎えた。
観ると毎回、心を熱くさせられる素敵なドラマだった。
主人公は"オタク"。隠れオタだ。
誰も知らない、知られちゃいけない。
"オタク"それは、世間一般には忌み嫌われてきた存在として扱われ続けてきた者達の呼び名だ。
そんな、オタク達。
でも、真の姿は、日陰の存在だと言うことを甘んじて受け入れながらも、己が愛してやまない『何か』に対して、全身全霊の愛と全身全霊の妄想によって、自分自身の生きる糧と変えて日々を全力で生きていく。
そういう者達なのだ。
ところが、一部の自分勝手且つ社会不適合なオタク達による他者ひの配慮を一切合切忘れ去った心無い傍若無人な振舞いをするヤツラによって、オタクに対する世間の評価は地に落ちてしまった。
そこから、「おかしな行動をする気持ち悪くて得体の知れない変な人達」という強烈なイメージが拭えなくなっている。
誰彼構わず声高に叫び暴れまわるオタクは、真のオタクにあらず。
やはり、どんな世界でも、偽物と本物の違いは明確なのだ。
オタクであっても、人として真っ当に生きている者達も多数存在するのだ。
真のオタクは、対象に対する愛に溢れた者達だ。その言動には、高い熱量と説得力に満ちた妄想が高密度で充満している。そして、それに触れたオタク以外の人達の心を揺さぶり鷲掴みにしてしまうほどのエナジーがうねりと共に襲ってくるのだ。
真のオタクこそ愛の伝道師。
だけど、普段はひっそりと人知れず活動している。
そんな事を改めて思わされた最終回だった。
このドラマを観て、俺は一体、何度涙したのだろうか。ホントに素晴らしいドラマだった。
楽しませていただいて、ありがとうございました。