シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

なにがどうしてこうなった?

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仕事に取り組む姿勢は、些細な言動からでも簡単に分かってしまう。

いつも思っている事ではあったけど、今日、あらためてハッキリと確信した場面があった。

 

 

今日は、日本中で積雪の予報が飛び交った一日だった。

そんな今日、俺と他数名は東京に出張だった。

取引先企業数社にも東京に出向いて来てもらって行うイベントの運営があったのだ。

ちなみにこのイベントは、ウチの会社が運営を行いはするが、実際には某メーカーが主催という事で開催するイベントなのだ。ウチの取引先企業にはそのゲストとして参加してもらうという形なのだ。当然、主催メーカーの担当者も来場する予定である。

 

そんな訳で、東京に向かう前に社内のイベントメンバー全員で一旦会社に集合して、準備の最終チェックを行ったのだ。

その最中、今日のイベント担当者であるY君宛に一本の電話が鳴った。

どうやら今日参加する企業の内の1社であるA社のKさんからのようだ。

 

Y君:「はい○○社のYです」

Kさん:「A社のKです。今日のイベントについて聞きたいんですけど」

Y君:「はい。どうされましたか?」

Kさん:「今日って雪の予報ですけどイベントは予定通りやるんですか?」

Y君:「はい。今のところ、こちらは降っていませんし、主催からも特別連絡はないので」

Kさん:「…そうですか。実は、明日も別のイベントが入っていまして、今日東京から戻って来れなくなると困るんですよね」

Y君:「そうなんですね。今のところ主催側からの連絡もありませんし、我々は予定通り東京に向かいますので。どうぞよろしくお願いします」

Kさん:「はあ、そうですか。まあでも天気次第ではこれから連絡あるかもしれませんよね。まあ、明日のイベントに出られれば問題ないんですけど。今のとこ中止になったりとかはないんですよね?」

Y君:「はい。今のところありません。よろしくお願いします」

 

概ねこんな話をしたとの事だった。

 

このイベントの担当であるY君はウチの会社では“気にいらない事があるとすぐキレる若者”として有名なのだが、今日のこの電話では全くと言っていいほどキレてなかった。理由は俺には分からない。というか、彼がキレる時の理由はいつも分からないので、キレてない今日が珍しかっただけで、実際には大人はそんなにキレないという事なんだろう。

 

でも、この電話内容の報告を受けた俺は、大人げなくキレてしまった。

なんて、仕事に対して真摯に向き合っていないヤツなんだろう。

そう思ってしまったのだ。

 

表向きは、ニュース等で散々言っていた“雪”の心配をしているかに見せかけて、このKという人はただただめんどくさくなってしまってできれば参加したくないなあと思ってしまっているのが透けて見えてしまうような言動をとっていたのだ。

 

ハッキリ言って、今日のイベントに関しては、当日になってA社が来ても来なくても大勢に影響は無い。それによってイベントが成り立たなくなるなんて事は微塵も無かったのだ。ただ、ゲストとして参加する企業にとっては会場に来場する顧客候補になりうる人達と触れ合える機会が提供されるのだ。だから、企業にとってとても意味のある時間になるイベントなのだ。それなのに、あからさまに「参加したくない気配」を漂わせながら確認の連絡を入れてくるだなんて。

 

このA社、ウチの地元では多くの住民に認知度のある地元では有名な企業なのだ。地元出身の学生達がこぞって入社したがるようなそれなりの知名度と規模を誇る企業なのだ。だからこそこんな鷹揚な態度なんだろう。

 

「A社の社員様であるこの俺様が参加してやるこんな日に雪だと?明日のイベントの方が、お前らの運営するイベントなんかよりよっぽど大事なんだから、雪だとめんどくせーから中止って事にして、俺様が参加しない大義名分をよこせよ」

 

そんな風に言われているように、俺には聞こえたのだ。

もちろん、今この文章を書く時には、大いなる悪意を含めて書いている。

でも、実際にこの電話を受けて対応していたY君の様子と、その後の電話内容の報告を合わせると、あながちこの悪意の混じった文章であってもそれほど大袈裟な表現ではないんじゃないかなと、客観的に見てそう感じている。

 

自分が所属する組織やコミュニティに“ブランド力”があると、途端にそのブランド力が自分自身にも備わっていると勘違いしてしまい、尊大な言動や振る舞いをする人達がこの世界にはたくさん見受けられる。そして、その誰もが、己でそのブランド力を作り出したわけではない。ただ、そのブランド力という自分以外の誰か、自分じゃない先人達の努力の結晶としてのその看板をただ振りかざしているだけのみっともない輩だ。まるで、スネ夫的な振る舞いなのだ。そんな、みっともない存在なのにも関わらず、周囲の誰かに対してマウントをかましてくる。

“みっともない×みっともない”

そんなコンセプトで存在してしまっている『like a スネ夫リーマン』達のなんと多い事か。

 

なにしろ、カッコワルイのは、自分の力で立てていない事に気づいてないクセに「俺、何者かになったんだぜ」と思っているその歪な精神性だ。

 

いつか、そんな輩にこう聞いてみたい。

「てめえらの血は何色だ?」