シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

子どもと大人を隔てるモノは

 

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今朝、いつも通り一番乗りで出勤し会社を開錠すると、続いて出勤してきた若手のY君から声をかけられた。このY君とは、時折このブログに登場するウチの会社のキレる若者を代表する若手社員だ。

 

Y君:「シオタさん、ちょっといいですか?(真顔)」

シオタ:「え?今?(まだ勤務時間前だからゆっくりしていたい)」

Y君:「はい。ちょっといいですか?」

シオタ:「(マジか)いいよ。どうしたの?」

Y君:「ここじゃなくて会議室とかでいいですか?」

シオタ:「(なんだよー朝からなんだよー)いいよ」

 

~会議室へ移動~

 

シオタ:「で、どうしたの?」

Y君:「はい。あの、Sさんなんですけど、おかしいんです」

シオタ:「え?」

Y君:「Sさんがおかしいんですよ。昨日の帰りなんですけど、オフィスから駐車場に向かう途中で撮影してるんです」

シオタ:「撮影?」

Y君:「スマホで撮ってるんです」

シオタ:「だから、何を?」

Y君:「俺とか、Rさんとか。笑いながら撮ってるんです」

シオタ:「ごめん、ちょっと何言ってるかわからない」

 

と、こんな話が延々と続いた。

当初は意味が分からない話も、30分程聞いていたらだんだん話が見えてきた。

要するに、Sさんが業務時間終了後に気にいらない行動ばかり取っているという事らしい。それも、かなり性格悪目な行動が多いようだ。例えば、さっきの会話に出てきたスマホでの撮影というのも、Y君やRさんを動画撮影して嫌がってる様を撮って家に帰って、彼らと顔見知りのSさんの旦那と笑いながら見て楽しんでいるという内容だった。また、後輩のRさんをけし掛けて別の若手男性社員U君にLINEを送らせる。ちなみにU君はRさんに気があるのが全員にバレバレらしい。そのRさんからのLINEに対してU君が返信してきた内容を皆に見せてきて「見て、こんな気持ち悪いLINEしてきたよ」とY君他男性社員達に見せて回ったり。そんな、いわゆる“質の悪い学生ノリ“をかなり執拗に行っているらしい。ちなみに、30歳のSさんは若手女性社員の中ではボス的存在らしく、他の若手女性社員は誰も意見をする事はないらしい。そして、これらの行動は全て業務時間外で行っているという事なのだ。

 

Y君はキレる若者なので、この『業務時間外』であるという事が今一つどういう事なのかわからないらしく、ただただ上司である特命係長の俺に「この件をどうにかしてほしい」と訴えてくる。だけど、会社の上司である俺からは業務時間外の過ごし方について上司として何かを言う事はできないのだ。その事を説明するも、Y君には理解できないようだった。

 

ただ、最後は俺個人としての見解を述べる事になった。

シオタ:「上司として業務時間外の態度について何かを言う事はできないけど、俺個人としての意見を言います」

Y君:「(ふてくされながら)はい」

シオタ:「今聞いた話を事実だとすると」

Y君:「(デカい声で)だとするとじゃなくて事実なんですよ!」

シオタ:「(うるせーな)わざわざこんな話をするんだから事実なんだろうけど、俺は見ていないし聞いていないから、敢えて、事実だとするとって言ってるのはわかる?」

Y君:「(ふてくされながら)はい」

シオタ:「もちろん、事実だとするととは言ってるけど、わざわざ俺を呼んでこんな話をしてるんだから事実なんだろうけど、俺には確定するだけの判断材料は無い。だから事実だとするとって言ってる」

Y君:「はい」

シオタ:「だとすると、俺はSさんの態度は気に入らない。俺が君の立場だったら、気に入らねーからそういうのやめろって言ってるよ。もしくは、そういうのやめてくれって言ってから無視する。それくらいかな。まともに取り合って怒りを向けたら自分が損するだけになるだろうから」

Y君:「・・・」

シオタ:「相手にしないのが一番だと思う。だけど、もし、会社の上司として業務時間外の生活態度や振る舞いに対して意見して欲しいというのであれば、これは会社に対する要望として上に上げて、会社からの指導という形をとらないといけなくなる。そうすると、恐らくSさんだけに向けられるものじゃなくて全社員に向けての指導になるし、全員の業務時間外の生活態度に会社が介入して欲しいという要望になるけど、それでいい?」

Y君:「いえ。そこまでじゃなくていいです」

シオタ:「Sさんは、俺が上司としての立場から業務時間外の態度に物を言った時点で、“パワハラだ“って騒ぐ人種だと思う。だから、業務時間外でしかそういう事をやらないんじゃない?多分わかっててやってるよね?」

Y君:「多分そうだと思います」

シオタ:「(わかってるのかよ)だったら、この話はここまででいい?」

Y君:「(ふてくされながら)はい」

 

色々省略しつつも、だいたい上記のような内容の話だった。

 

あまりのレベルの低さと質の悪さに、正直、辟易した。

今までもSさんの業務態度に「おや?」と思う節は多々あったけど、でも、ここまでのモノだとは思っていなかった。もちろん、今日の話はキレる若者であるY君がキレながらしてきた話なので、多少の脚色はあるのかもしれないけど、それを差し引いても俺達中間管理職からは見えてないところ、そして、手の出せないところでの傍若無人ぶりが非常に気に入らない。そして、何より、キレるY君に対しての少しずつの挑発によるY君のフラストレーションの溜まり具合が日々仕事で暴発していたのかと思うと、Sさんの所業許すまじという感じだ。

 

こんなに、クソどうでもいいような案件が実際に社内で(業務時間外ではあるけど)繰り広げられていると思うと、本当に悲しくなってくる。

 

「仕事」とか「職場」とかっていう概念は、本当に人によってとらえ方が違い過ぎるんだなあと心から感じた出来事だった。

 

大人って、自然になれるものじゃないんだよな、やっぱり。