シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

まるで室伏広治のような豪快なスローだった

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週の頭の月曜日、ウチの会社は朝から今日も平常運転だ。

 

この場合の平常運転とは、いつものごとく、ポンコツピーポー達が色んな騒動を起こしてくれる事を指す。

 

その内の一つはこんな内容だ。

 

今度、ウチの会社が主催するイベントがある。

その中で、ちょっとしたセミナーを開催する事になっているのだ。セミナーの内容は、複数の企業の社員に向けたウチで取り扱ってる商品の効果的な使い方というようなモノだ。

そのセミナーの内容について、対象となっている企業の内の1社から問い合わせがあったという事で、このセミナーを担当しているウチの若手のY君(20代半ば・自分の欲望に素直な男)から相談が上がってきた。俺のメアドにメールも来ていたが、よっぽど急いでいたのか口頭で相談に来たのだ。

 

問い合わせの内容は、こんなものだった。

Y君:「今度のセミナーの内容についての要望です。実は、全然別の企業が主催したセミナーで、似たような商品の効果的な使い方っていうのを既に教わったんですよ。なので、ウチでやるセミナーの内容を変更してもらえないか?という問い合わせだったんです」

シオタ:「なるほど。で、問い合わせの内容はこれだけ?」

Y君:「はい。これだけです」

シオタ:「で、Y君は先方に何て言ったの?」

Y君:「確認しますと言いました」

シオタ:「で、何を確認するの?」

Y君:「え?ですから、セミナーの内容を変更できるかどうかを知りたいんですが」

シオタ:「じゃあ、Y君は先方が受けたというセミナーの内容は把握してるって事?」

Y君:「??いえ、把握してませんが?」

シオタ:「なるほど。じゃあ俺はどうやって確認をしたら良いだろうか?」

Y君:「えーと…」

シオタ:「先方が受けたと言ってるセミナーの内容がどんなものだったのか、何のセミナーだったのか、それらが分からないとウチのセミナーの内容を変えるべきなのか、変えるとしたらどんな内容にするべきなのか、そもそも先方が何を望んでいるのか、Y君の話からだけだと何にも分からないんだけど、どうしたら良い?」

Y君:「すみません」

シオタ:「とりあえず、連絡して確認を。まず、そのセミナーの資料があれば送ってもらえないか、どんな内容のセミナーを受けたのか、それらを確認してからじゃないとウチのセミナーの内容変更をするべきかどうか検討もできない、と連絡して」

Y君:「わかりました」

 

というやりとりがあった。

Y君のように、とりあえず自分が判断できない事(例え、少し考えれば最終判断以外の物事は整えられるとしても)何でもかんでも誰かに投げてしまえば自分の仕事は終わりだと思う人がたくさんいる。

もちろん、本当に何も分からない新人だったらそれで何の問題も無い。

だけど、こんな事を入社して数年が経った、年齢こそ若手だけど社歴で言えばすっかり中堅どころとなった社員が言ってくるのだ。何一つ自分で代案も立てずに。

 

もし、この振る舞いを自分で選んで決めたのであれば俺は特に何も言う事は無い。

 

だけど、Y君は言ったのだ。

「そんな事は考えてもいなかったです。今度からは考えるようにします」

 

「考えてもいなかった」

「今度からは考えるようにします」

 

今度から考えられるなら、もう既に考えられている筈だ。

だから、特に彼の言った事は聞き流している。

とは言え、本当に彼がそうなったら、それは彼にとって良い事だ。

 

とにかく、頑張ってほしい。

心からそう思う。