シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

新競技フリースタイルリーディング


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雨が降るって言ってたけど、朝起きたらとても良い天気だった。

晴れた休日は公園に行くのが定番の中の一つになっている。行き先は、よく行く広い公園だ。とても大きな公園で、高台にあるので眺めが良いし、風が吹いてくると気持ちが良い。ただ、木陰が少ないので今日みたいに晴れて日差しの強い日は日焼けと汗まみれになるのが難点だ。

そんな公園で、子どもが遊んでいるのを横目に木陰のベンチに座っていた。背もたれの無いベンチなので長時間座っていると段々と腰が痛くなってくる。周りを見渡すと他のベンチもまだ空いているし、人もそんなに多くないのでしばしこのベンチを独占して使わせてもらうことにした。そう、ベンチに横たわって本を読んだのだ。

さっきまでは座って本を読んでいたので、目に映るのは本と地面だった。でも、ベンチに仰向けに寝転がると、目に映るのは頭上の木と、その隙間から見える青空。空を見ながら面白い本を読む。これがものすごく気持ちが良かった。

家の中では色んな体勢で本を読んでいるので、本の内容と、体勢によって体が痛かったり辛かったりしないかどうかをいつも気にしていた。公園のベンチに座って本を読んでいた時は、暑さと子どもの様子を気にしながら本を読んでいた。ベンチに仰向けに寝転がって本を読んでいた時は、子どもの様子を気にしつつ、気持ち良さを感じながら本を読んでいた。そんな風に、自分の中を振り返ってみると、気持ち良さを感じながら本を読む体験って、今までに無かったんじゃないかなと思ったのだ。

もちろん読む本の内容にもよるけど、何かをしながら、何かを気にしながら本を読む時は、気にする事柄と本の内容の両方が頭の中にあるので、なかなか本の内容にダイブしきる事ができないのだ。でも、今日、気持ち良さを感じながら本を読んでいた時は、今までにあまり感じたことの無いような楽しいというか気持ちが良いというかなんとも言えないポジティブな感じで本が読めたのだ。その時の感覚を思い出すと、半日経った後でも何となくポジティブな感覚を思い出せる感じなのだ。

一体あれはなんだったんだろう。気分の良さと気持ちの明るさと楽しさと、全部が混じったようなあの感覚。お金は1円もかかっていないのに、お金を払って受けるサービスで得られる類いの快感とは全く別のベクトルな気がするのだ。何かに似ているような気がするけど何だったか。

似ている何かは思い出せないけど、同じように晴れて気持ちの良い気候の日には、また屋外で寝転がって本を読むという、休日の無料レジャー選択肢が増えたのだ。

ただ、俺は最高の気分が味わえるけど他の人も同じ気持ちになるのかどうかは実証されていないので今後このレジャーが採択される日が来るかどうかは甚だ疑問ではある。