シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

あれは無理 そう思ったら もはや無理

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ゆっくり起きた雨の日曜日。

ノロノロしていたらお昼になったので、このままボーっとしてても一日が終わってしまうと思ってジムに行った。

 

日曜日の昼間は空いている。

雨だからなのか、昼過ぎの時間帯だからなのかは分からないけど、空いているとトレーニングがやりやすいので嬉しい。

だけど、今日は最も苦手な“胸”の日だ。

誤解の無いように書いておくと、苦手ではあるけど嫌いではない。どちらかと言うと好きなのだ。トレーニングが全て終わった後にはしっかり効いた感じも得られるている気がするし筋肉痛にもなる。だけどなかなか使用重量も伸びないし筋肥大もしない。他の部位と比べて最も発達が遅れているのが“胸”なのだ。そういう意味で苦手なのだ。

 

そんな苦手な“胸”の日には、他の部位の時よりも神経質になる。具体的には、重量を増やす時のプレートについてやフォームのチェック、セット間の休憩時間の計測が細かくなる。どうやったらもっと効かせられるか、どうやったらもっと重い物がたくさん挙げられるか、そんな事を考えている。

他の部位は、その点について、結構ラクチンだ。

使用重量も「こんな感じで増やしてみようかな」と思ってやっても大抵は大丈夫だったりするし、フォームもそこまで細かく気にしなくても効かせられる感覚があるし、休憩時間も適当で問題無い。扱える重量は増えていくし、筋肥大もそれなりにしてきている。

だけど、胸が…胸だけが…。見るも無残な感じなのだ。

という事は、つまり、胸にしっかり効かせることができていない。つまりは、そういう事なのだ。

 

しかし、今日は違った。

 

最初の種目のウォーミングアップの1セット目から効いたのだ。

種目は“ベンチプレス”。

重量は“バーのみ”の20kg。

この重量で、目当ての大胸筋にしっかり効かせることができたのだ。

もちろんその後のセットは徐々に重量を上げてウォーミングアップを終えて、本番セットを行った。そして、ウォーミングアップを含めた全てのセットを効かせることができたのだ。

明らかに、今までとは全く違う感覚だった。

と言うか、これまでに散々やってきたベンチプレスでは得られた事の無い効いてる感覚だったのだ。

 

一体何が起きたのか?

今まであれ程苦手だった“胸”に、最初から効かせることができたのは何故なのか?

 

答えは、「ネットで見かけたアドバイスを試したから」だ。

そんな事でそんなに変わるのか?

そんなアドバイスなんて今まで見た事なかったのか?

こんな疑問は、トレーニング後に自分でも思った。

だけど、

変わったのだ。今までに見た事が無かったのだ。

そして、そのアドバイスは考えて見れば至極当たり前の事だった。

 

「ウォーミングアップでは、トレーニングで効かせたい筋肉を狙って動員させる必要がある。ウォーミングアップで補助筋を多く動員させるとメインセットでもそっちばっかり動員されて本来の目的とは別の筋肉に効いてしまう」

確か、こんなニュアンスのアドバイスだった。

読めば、「当たり前だろ」と思うようなアドバイスだ。これを実際に自分のトレーニング時に実践できれば毎回のトレーニングの質が向上するはずだ。この内容の話を知らなかったのか?と聞かれれば、俺も知っていた。だけどできていなかった。

もう少し言うと、後々考えて見たら、これが出来ていなかったのは苦手な“胸”の日だけだ。

何故“胸”の日だけこういう事になるのか理由を考えてみたら、恐らく、『とにかく挙げる事が目的になっていた』に尽きるのかなと。

 

つまり、普段から自分で気を付けているはずの『手段が目的になってしまっている』という事が起きていたのだ。

 

だからあらためてトレーニングを続ける目的を明確にする必要がある。

 

まずは、『カッコいい体になる』

次に、『強い体を造る』

そして、『健康を維持する』

最後に、『重たい物を持ち上げられるようになる』

 

この順番だ。

この目的からブレないように。この目的を達成する為にトレーニングを継続していく。薄い膜を1枚ずつ貼り重ねていくように、ちょっとずつちょっとずつ目的に近づいていく。それしか、目的達成に近づく道はないのだから。

 

いつもいつも繰り返し繰り返し考えている事を、自分の中にしっかり留めておけなくなる事がある。だから、自分はそういう人間なんだという事を忘れずに、いつでも毎回しっかり目的からズレていないかチェックをしながら、この目的を果たす為の手段としてのトレーニングが正しく行えているか自分で確認して修正していく事が必要だ。

そんな、気付き。

 

この気付きのお陰で、長年の『大胸筋コンプレックス』から解放される可能性が見えた事が、2019年のトレーニングの中で一番の収穫だ。

 

薄い胸板よ、さようなら。

自在に動かせる分厚い胸板よ、ようこそ。

早く俺のとこに来れるようにこっちから迎えに行くぜ。