シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

男は黙って背中で語るのだ

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昨日に引き続いてジムに行った。

昨日やった脚トレの筋肉痛は既に出始めていて、猛烈に脚全体が痛くて重い。歩く速度がいつもの半分程度だ。だけど、せっかくジムに行く習慣を取り戻そうと思っているところなので、昨日同様「軽くでもいいから」と自分に言い聞かせてジムに行った。

 

ジムに向かう車の中で「今日はどこやろうかな?脚に関係ないところだから、胸か背中かそれとも肩か。いや、どうせなら背中と胸をやろうかな?」そんな事を考えていたが、ジムに到着する前にふと思い立った。「せっかくだから今までやってなかった種目をやる事にしよう」と。

 

なぜそんな事を思い立ったのかはわからない。何となくとしか言いようがない。ただ、前からずっと「やろうかな?どうしようかな?でも…」と思いながらやっていなかった種目があったのだ。理由は、その種目をやらなくても狙った部位がしっかり鍛えられていたからだ。停滞していないのにトレーニング種目を変えなくてもいいかなと思っていたから、結局ここまでやらずにきた。だけど、今はトレーニンからしばらく遠ざかっているし、何より今日の段階では、以前みたいに追い込めない。というか、ブランクがあり過ぎて以前よりも随分と軽い重量と少ない回数で追い込む事が可能な状態だ。だから、新しい種目を試してみるには良い機会だなと思ったのだ。

 

今日やったのは、『ベントオーバーローイング』だ。

この種目は、背中を鍛える種目だ。ずっと昔にやっていた事があるが、腰痛が頻発するようになってからはこのトレーニングの姿勢を取るだけで腰が痛くなるので、それからは避けるようになった。代わりにハンマーストレングスのローイングマシンで背中を鍛えていた。マシンでも十分に背中の発達を促す事ができていたので特に不満は無かった。だからあまり気にしないようにしていたのだ。「今のメニューで背中がしっかり発達しているし、新しいメニュー取り入れると今より良くならなかったらやだな。また腰痛くなったら嫌だし」という事でやらずにきた。でも、ずっとこの種目をやってみたかったのだ。なぜなら、俺の大好きなDYローをやりたいから。

 

「DYロー?何それ?」

そう思う方もいるかもしれないので簡単に説明しておくと、このDYは、かのミスターオリンピアの頂点に何度も立った“あの”ドリアン・イエ―ツの頭文字だ。DYローはその名の通り、『ドリアン・イエーツのローイング』の事だ。他の追随を許さないほどの背中を作り上げた伝説の男が考案して取り入れていた背中のトレーニング。これをどうしてもやりたかったのだ。

 

レーニングから遠ざかって早3週間。

これからまたトレーニングを習慣化させようと思いながらも、なかなか気は進まない。なぜなら「キツい」から。単純に、あのキツさをまた生活に取り入れると考えると気が進まない。だけど、ずっとやりたかったあの伝説の男と同じトレーニングができると思えば、昨日の脚トレの筋肉痛もなんのその。背中のトレーニングが楽しみになってきた。

 

そして、ついにDYローをやってみた。

ウォーミングアップをしても懸念していた腰痛は出ない。徐々に重量を上げていくが腰への負担はそれほど感じない。そして、現状の俺が10回程度しかできない重さまで上げてみた。腰は全く問題ない。そして何より、初めての種目だったのに背中にしっかり効いたのが嬉しい。「これで最強の背中が手に入るぜ!」そう思った俺の脳内ではドリアン・イエーツばりの体を手に入れた未来の俺が完璧なフォームで高重量を引いている姿が繰り返し流れていた。

 

今回、初の試みがうまくいった事について冷静に分析してみた。

その昔、ベントオーバーローイングをやっていた時との大きな違いは、単純に「今の方が昔より体が鍛えられているから」という事だ。昔は、階級制の格闘技の補助トレとしての位置づけでトレーニングをしていた。もちろん、扱う重量を増やしていく事を目指してはいたが、増やせる体重の限度も決まっていたし、何よりウエイトトレーニングがメインではなかった。その為、体の疲労やダメージの蓄積もあったんだと思う。その点、今は、ウエイトトレーニングしかしていない。そして、体重の事は一切気にせず生活している。更に、昔よりもデッドリフトの重量も上がり、マシンローイングの重量もあがっている。以前と比べればかなりの増加率だ。そう考えると、腰痛が出なかったのも脊柱起立筋と広背筋や大円筋といった背中全体がしっかり鍛えられていたから今回の結果に繋がったんだろう。

 

新しい試み、なかなか良かった。

このブログを書いているのは、実際には日曜日の早朝だ。

つまり、昨日のトレーニングの筋肉痛も出ている。一昨日の脚トレの筋肉痛は、昨日より酷い状態だ。さっき、起きてから階段を歩いたが、とんでもない痛みでおかしな姿勢でしか歩く事ができなかった。「恐らく、年を取っていくとこういう動きになっていくんだろうな」というようなまるでお爺さんとしか言いようのない動きになっていた。これが、久しぶりのトレーニングの成果であり、サボっていた代償だ。とてもキツイ。

 

だけど、最高にいい気分だ。

だから、今はこう思う。

「どんだけ疲れていても、ほんのちょっとだけでもジム行って、1種目だけ。5セットだけでもいいから絶対やった方がいい。だから今後はできだけジムに行こう。“物理的に無理”という状況以外は行ってトレーニングする事にしよう。頑なに、いつも通りのメニューをこなさなくちゃと思うのはもうやめよう」

そう思っている。

 

今後、「行きたくねー」と思った時には、今の気持ちを思い出せるようにここに書いておいた。

 

レーニングの神様、ドリアン・イエーツ様、俺は弱い自分を克服します。

だけど、「絶対やる」とは言わないでおきます。

ダメだった時にダメージがデカいので。