あなたの夢は何ですか?
日曜日の午後にフジテレビで放送される『ザ・ノンフィクション』を時々観る事がある。
見始めたのは20代の頃だったか。その頃は、「色んな人がいるな」と思いながらたまに観ていた。30代前半の頃は、この番組が観られなかった。出てくる人達が余りにも身近な感じがし過ぎて、というか、まるで自分の事のように感じられてしまって、番組の最後まで観る事ができなかった。改めて、観る事ができるようになったのは、40歳間近になってからだ。
別に、“不惑”になったからじゃない。未だに惑い続けているので“不惑”とは程遠い。
だけど、惑いながらも選択して決断してなんとかかんとか生きている感じだ。
大きい事から小さい事まで、とても小さい事からものすごく小さい事まで、様々な(と言っても主に“小さい事”を)選択と決断をしながら日々生きている。そんな40代前半の、とても“不惑”とは言い難いオッサンである俺が、今、『ザ・ノンフィクション』を観ている。
相変わらず、登場する人達は濃い。
もちろん番組的にも色々工夫した撮り方があるんだろうけど、今日も濃かった。
今日の主人公は、『スターを目指す39歳女性歌手』。
かなりの苦労人で、頑張っても頑張ってもなかなか華が咲かない。
そんな風に描かれていた女性歌手“蘭華”。
39歳で夢を追い続ける苦労はなかなか大変だろうな、なんて思いながら観ていた。
最後まで観たところで、段々と状況が好転してきた様子。
そして、次回に続く。
この番組にしては、珍しく2週にわたって同じ人が主人公。
かなり、力を入れいるんだろう。
「いやー、面白かった」そんな感想を持ったので、もちろん来週も観るつもりだ。
で、今、このブログを書きながら“蘭華”で検索をしてみた。
そしたら、
検索数が「約61700000件」。六千百十七万件。ろくせんひゃくじゅうななまんけん。
とんでもない検索数だ。
番組効果なのか、それとも別の何かなのか。
それはよくわからないけど、とにかく、この数字は凄い。
検索ついでにWikipediaも見てみたら、テレビで言ってたよりずっと活躍しているじゃないか。ラジオ番組も持っているし、雑誌に連載も持っているらしい。この辺の話はテレビでは一つも触れていなかった。なるほど、どうやら、番組の最後の方であの“押尾コータロー”とコラボしていたのも単なる事務所のごり押しだけじゃないんだろう。もちろん、実力ありきが前提だと思うけど、それ以外にもしっかり実績があるという事だろう。
という事実を差し引いても、この番組を観ていた俺は、来週も観る。
“蘭華”がどうなるのかも楽しみだけど、一体どんな状況でどんな事を言うんだろうか、つまり、どんな人なんだろうかという興味が湧いたのだ。
「若いころからの夢」そう本人が言っていた、メジャーデビューしてスターになる事。
40手前とは言え、俺よりは若い。そんな夢追い人が一体この番組の取材を受けた後に、どんな事を思ってどんな言葉を言うのか。これが今気になっている。
夢を追う人は、何歳であれ、どんな人であれ、「応援したい」そう思う。
恐らく、自分が自分の夢を叶える事を諦めた経験があるからなんだろうとは思う。
だから、あの頃の自分と誰かを重ねて見てしまうのか?
もちろんそれもあるとは思う。
だけど、今の俺には、新たに“叶えたい夢”があるのだ。
だから、20代の頃とも30代の頃とも全然違う心持でこの『ザ・ノンフィクション』を観ているのだ。
「俺も頑張るから、お前も頑張れよ」
そう思いながら。
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