シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

本人の意思とは無関係に無理やり怪人に改造してしまうのだ

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いつもの事ながら、今日も廻ってきた。


え?何がって?
それはもちろん、社内のポンコツピーポー経由トラブル処理。
行先はいつだって俺、シオタだ。

 

今日の案件は、結果的にはトラブルでは無かった。
いや、トラブルにはならなかったと言った方が正確かもしれない。

 

事の発端は、お客さんから店への問い合わせだ。
とある行きつけの店舗でいつも接客しているウチのスタッフが、
最近あまり対応がよろしくないという内容だ。


電話でのこういった案件への初期対応としては、まず話を聞くところから始まるのだ。
もちろん、お客さんが怒り出すようなどうしようもない態度でウチのスタッフが接客しているとは俺も思っていない。だからこそ、まずはお客さんからの問い合わせがあればしっかり話を聞くところから始まるのだ。一体、このお客さんは何を言いたくて電話をしてきたのか、まずそこのところをしっかり把握しないとその後の対応策を練る事も組み立てる事もできないのだ。

 

というのは前提なんだけど、なんと、今日は最初に電話対応してくれたスタッフ(60代女性・入社2年目)が、用件を聞かずに「今ちょっと対応できる人間がいないので折り返しますね」と電話を切ったのだ。


そして、俺のところに報告に来たのだ。


曰く「かくかくしかじか、こんな電話が来たんですけど、私は他の業務で手一杯だったので話も長くなりそうだったし、後で折り返しますって言って電話切ったんです」と約束してしまったのだ。
そして、この報告を受けた時に、俺は一体何の話をされているのかよくわからず戸惑ってしまった。

幾ら詳しく聞いても、電話をかけてきたお客さんが一体何を求めているのかさっぱりわからないのだ。そもそも、折り返しの電話に対して相手が何を要求しているのかが、電話を受けて折り返しの約束をした当の本人ですらわからないのだ。

 

 

で、結局、相手の名前と電話番号のメモだけは書いたという事だったので、そのメモを受け取り、特命係長・シオタが折り返しの電話をする事になったのだ。

「一体どんな話になるのかな?」などと考えながら電話をかけた。
こういう場合は、相手がどんな人でどういう出方をしてくるか考えても無駄だから何も考えないようにして臨むことにしているのだ。
そして、大抵は、やっぱり出たとこ勝負しかないのだ。
相手のアクションに対するリアクションしかできない勝負。

今回の勝負の行方は、相手がとても普通の人だったので話が通じた。

よって、久々の平穏無事なフィニッシュだった。


味方だと思っていたら、急に真横から事故をもらう。
敵だと思っていたら、全く敵意も害も無く平和が訪れる。


そんな素敵な日もあるのだ。
たまには。

 

危うく、クレーマーでも何でもないお客さんをクレーマーにしてしまうところだったのかもしれない。
こうやって、彼らは知らないところで『外敵』を毎日せっせと生産しているのかもしれない。己の振る舞いによって。

 

今日もどこかで、なりたくも無いクレーマーという名の怪人に無理やり変身させられるお客さんたちの声なき声が聞こえてくる。

「変身!」