シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

不死身のエレキマン

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嫌な予感は的中する。

 

ここ数カ月、ごくたまに右肩が痺れる事があるなと感じていた。

それがここ数日、痺れる範囲が広がってきた。
そして遂に昨日の夜、右肩甲骨から右肩と右胸が痺れてしまった。
今日は、右腕の手首辺りまで痺れが出るようになってきたのだ。
まるで弱い電流でも流れているかのような痺れだ。

 

「これはあれだな。体に異変が起きてるな」と、
至極当然の感想を抱き、ようやく病院に行ってきた。
たまに痺れる位だったら、トレーニングで酷使してるから筋肉が強張っていたりするのかな?なんて都合の良い事を思っていたんだけど、やっぱりそうじゃなかったらしい。
こんなに広範囲に渡って、やや強めの痺れが出るという事は…。

 

電流のような痺れで10年前の記憶がよみがえった。
こんな電流のような痺れを感じたのは初めてじゃない。

 

今から10年前、
朝起きたら左脚の脛から下の部分が痺れて感覚を失っていた事がある。
脛から下が全く言う事を聞かず、立ち姿勢で地面からつま先だけを上げようとしても少ししか浮かず、しかも維持する事ができず勝手に落ちてしまうのだ。なので、歩くとつま先がペタンペタンと地面を打つ音がしていた。前日から「腰がすごく痛いなあ」なんて思いながらも、疲れと酔いで寝て起きたらこの状態だった。


訳も分からず、軽くパニックになりながらも仕事に行き、午後半休を取ったんだと思うが昼過ぎに慌てて病院に行きレントゲンを撮って検査をしたものの原因不明。恐らく腰椎ヘルニアの一種じゃないかと言われて、薬を処方され電気をあてたりの治療をされても一向に治る気配はなく、それからしばらくして痺れは落ち着き、運動機能もかなり衰えたものの、徐々に戻ってきて、なんとか普通に歩けるようにはなった。ただ、今でも左脚の脛はちょっとでも疲れるとすぐ攣ってしまうようになったし、左足の親指は感覚がほとんど無いままだ。

 

あの日、朝目が覚めた時の恐怖と絶望感は、今でも覚えてる。
あれからしばらくは精神的にだいぶ不安定になっていた。
それと同じ感覚を昨日の晩味わった。

 

ただ、この感覚が初めてじゃなかったのがせめてもの救いだ。
10年前とほぼ同じ感覚だったから、何となく理由が分かった事だけは良かった。
精神的にそれほど取り乱すことなく生活が送れたのだ。

 

ただ一つ心配だったのは、
痺れが出ているのが、利き腕だという事。
「もし今後利き腕に障害が残るとするとちょっと不便になるなあ」
なんて事を考えていた。
そして、胸にも痺れが出ているのが心配だ。

 

何故かって?

それは、
ようやくトレーニングで胸に効かせるやり方が分かりかけてきたところだったからに決まっている。

これが一番の懸念だった。
だから今日病院に行って、整形外科の先生から診断結果を聞いた後に質問した。

 

シオタ:「トレーニングはしても大丈夫ですか?」
先生:「どんなトレーニング?」
シオタ:「ウエイトトレーニングなんですけど」
先生:「どの部分?」
シオタ:「胸とか背中とか脚とかです」
先生:「じゃあまあ大丈夫かな」

という回答だった。

これで一安心だ。
レーニングは今後も続けることができそうだ。
もちろん、腕の痺れがある時は軽めにしかできないだろうし、今のところ痺れで済んでいるけどこれが痛みに変わったらこんな事を言ってる場合じゃないのかもしれない。
だけど、どうやら原因がトレーニングのせいじゃなさそうだというのが目下の安心ごとだ。

 

そんな俺の診断結果は、頸椎椎間板ヘルニアだ。
原因はレントゲン写真が雄弁に物語っていた。

ストレートネックだ。
これのせいで頭の重量が思いっきり頸椎に乗っかって押しつぶされていた。
頸椎の6番、7番あたりがやばいそうだ。

なので、今後は時々病院通いをしないとならない。
そうしないと、この電流のような痺れがいつまで経っても治まらないのかもしれない。


10年ぶりにこの電流のような痺れを感じて、
「もう元には戻らないんだな」
という喪失感と諦念が心の中に広がっている。

 

40数年生きていて、
俺の体は老い意外に文字通り感覚を失っていく部分が増えてきた。
失ったモノは仕方ない。
起きた事は起きた事。
過ぎ去った時間は戻らない。
今は、自分自身に対してもそういう気持ちで捉える事ができる。
もちろん若干の不安や若干の恐怖はあったけど、
そんな事言っても始まらないし、
そもそも、胸も肩も腕も体から失ってはいないのだ。
ただ若干感覚が鈍って、
電流が流れているくらいだ。
それよりも、
今まで以上に強力な諦念を身に付ける事ができたのだ。
それだけで良い事もあったじゃないか。
そんな風に考えてみるのも良いのかもしれない。

 

どうせビリビリ痺れるならいっその事、
鬼太郎みたいに、
体内電気でも使えればいいのになあ。
そしたら妖怪退治もお手の物なのに。

 

今日から俺は
電気人間として生まれ変わった。

 

電気人間シオタの冒険がここから始まるぜ。

 

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