シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

この漂っている気配は人ならざるモノの妖気か!

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今日は出張での仕事があった。

久しぶりの東京出張だ。

東京のど真ん中で、イベントを開催してきたのだ。

 

とは言え、このイベントも今年度になって何度も開催しているものなので、取り立てて大きなトラブルも無く比較的スムーズに終える事ができた。

 

そんなイベントの前後で遭遇した都会に生息する人達を見ていて「おや?」と思う事がたくさんあった。

 

例えば、昼飯を食べるのに入った某有名イタリア料理のチェーン店での事。

俺が料理とドリンクバーを注文して、料理が来るのを、コーヒーを飲みつつ待っていると、隣の席にお客さんが通されてきた。ベビーカーで寝てる子どもを連れたお母さんとその友人らしき人だ。そして、子ども用のイスをお店の人から借りていた。どうやら子どもが起きてベビーカーから出てきたらそのイスに座らせる予定のようだ。

ところが、この時間帯がちょうどお昼時という事もあり、お店がとても混んできたのだ。

すると、再び店員さんがその席までやってきて何やらお願いをしている。

 

店員:「誠に申し訳ないのですが、お子様用のイスをご利用していないようですので、回収させていただいてよろしいですか?今、来店したお子様連れのお客様が、お子様用のイスを使いたいとご要望がありまして」

隣の人:「でも、たぶんもうすぐウチの子起きると思うんですよね。そしたらこのイス使いたいんですけど?」

店員:「そうですか。当店のお子様用のイスが今全て出払ってしまっていまして、ご利用されていないようなのでこちらのイスを使わせていただくわけにはいきませんか?」

隣の人:「全部出払ってるんですか?幾つあるんですか?

店員:「全部で5つです。当店がお子様のご来店があまり無いのでこの数だけのご用意となっています」

隣の人:「そうなんですね。でも、ウチの子もうすぐ起きちゃうと思うんですよ」

店員:「かしこまりました。無理なお願いをして申し訳ありませんでした」

隣の人:「いえ。大丈夫なんですか?」

店員:「それでは失礼いたします」

 

概ねこんな内容のやり取りが交わされていたのだ。

 

そして、店員さんが席を離れた後に、その隣の人が同席している友人らしき人にこんな事を言っていた。

 

隣の人:「ウチの子が起きたら返してくれるならいいけどさ。そんなわけないもんね」

 

それから、俺は運ばれてきた料理を食べて、20分程本を読んで退出したが、隣の席の子どもが起きてくる事はなかった。

 

 

 

また、こんな事もあった。

イベント終わりで帰るために、乗降客がめちゃくちゃに多い山手線の駅を利用する為、車1台分の幅しかない道路の横断歩道をわたる必要があった。そこは、改札に繋がる出口の目の前の横断歩道だ。駅からも人が来るし、俺と同じように駅に向かう人もその横断歩道を渡るのだ。とは言え、この道もたまには車が通る事がある。そうすると、歩行者と車の譲り合いが自然発生的に行われるのが常なのだが、その瞬間にその道を通っていた車は譲り合いはしなかった。

そのドイツ製の高級車は、横断歩道をひっきりなしに人が歩いているところへ、一切停車する事無く、エンジンを吹かしながらちょっとずつ前進をしてきて停まる気配を見せないまま威圧的に前進してきた。スモークのかかっていない運転席側の窓からは、周囲を睨みつけながら何かを怒鳴っている様子のドライバーの顔が見える。

一見すると、周囲を威嚇するような装飾は一切なく、上品でセンスの良さそうな感じにドレスアップされたそのドイツ製の高級車は、横断歩道を通り過ぎた後も、しきりにエンジンを吹かしながら騒音をまき散らせて去って行った。

 

 

その他にも、同じような類の出来事が幾つか起きた一日だった。

 

 

これらのどの案件もが、東京と言う場所が人口が多いがために遭遇する可能性が高くなったという事は分かっている。

 

だけど、それにしたって、と思ってしまうのだ。

 

自分と自分の身内だけ、それだけが利益を得られれば、あとは何がどうなったって構わないし、自分には何の関係も無い事だ。だから、誰かが不利益を被ったとしても自分は知らない。それが、例え、自分がとった行動によって引き起こされた出来事だとしてもだ。

 

 

そんな、ほぼほぼ『悪意』としか言いようのないモノですらも、平然と周囲にまき散らす人達が多くなった気がするのだ。いや、そういう人達が目に付くようになったのかもしれない。

 

そういう、とても嫌悪感を抱くような“腐った”ヤツらとは一線を引いておきたい。

そして、今のところ対処の方法は全く分からない。

 

ただ、そういう人間に遭遇すると、サッと頭にくるようになっているのだ。

それが今のところ俺のアンテナだ。

 

だけど、このアンテナが絶対に正しいかどうかは俺には分からない。

これからも、日々自分のアンテナの感度を疑いながら、何かをキャッチした時にはその感度が本物かどうかを検証し続ける必要

があるのだろう。

自分のアンテナを信じつつも、それが本当にそうなのか検証しながら、自分がいつのまにか醜悪な存在になってしまわないように。