シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

これからどうなっていくのだろうか


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この社会には「文章が読めない人」が増えている。

新井紀子先生が進めているリーディングスキルテストによってその事は実証されている。

文章が読めないと何が起きるのか。
書いてある事の意味が理解できないのだ。
例えば、教科書に書いてある事の内容が理解できないので、テストを受ける時には暗記するしかない。仮に、学生の間はそれで良い点が取れたとしても、社会に出たら意味が分からない事ばかりなので、仕事で成果を出すことはおろか、組織内のルールを守ることも従うことも覚束無いので、いわゆる仕事のできない人になってしまう。学歴に関係なく。

仮に、文章が読めない人がいたとしても、周囲が優しく手取り足取り教えてくれる人ばかりならそれほど問題は起きないのかもしれないが、世の中はそんなに優しい人ばかりで構成されているわけではない。
そうなると、仕事を継続するのが難しい環境が出来上がってしまう。結果、せっかくついた仕事も辞めるしかなくなってしまう。そして、世界は自分にとって不親切で怒りに満ちた場所として認識され、恐怖や不安が心のなかを渦巻くようになってしまう。

こういうことが至るところで起きている。

文章が読めないということは、文脈を読み取ることができないということだ。つまり、文章が読めない人には、空気を読むという事は出来ないのだ。そして、他人の考えている事を想像することも困難だし、先の事を予測する事も難しい。

文章を読めると言うことがもたらすのは、文章を読むことが出来るという事だけではない。周囲の人達が話したり行動したりする事の文脈、つまり、空気を読み取り、相手の気持ちを想像し、先回りして手を打つことが出来る可能性が高くなる。

これらを総称して、コミュニケーション力の高い人というのだろう。

コミュニケーション力は高いに越したことはない。だけど、コミュニケーション力を上げるにためには、恐らく、文章を読む事のできる力が不可欠なのだ。

「文章なんて読めるに決まってるじゃん。何言ってるの?」

そう思う人は、是非ともリーディングスキルテストを受けて見てほしい。それによって新しい価値観というか、世界を正しく見極めるための新しい物差しが手に入るはずなのだ。
もしリーディングスキルテストを受けないとしても、新井紀子先生の書いた本を是非とも読んでみてほしい。
これらを読んでみて、危機感を覚えないとしたら、きっとその人は恵まれた環境で毎日を過ごすことの出来ている人なんだと思う。

この社会には「文章が読めない人」が増えている。
そして、文章を正確に読むためのリーディングスキルを向上させる方法は、まだ確立されていない。

リーディングスキルテストとリーディングスキルは、これからこの社会でどんどん認知度が高まって、どんどん注目されていくだろう。これらがどんな位置付けになっていくのか、個人的に物凄く注目している。