シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

バッドエンドじゃないよ、僕達はまだ途中だから


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最近、Twitterで話題になっている、キングコング西野亮廣氏が近畿大学の卒業式でしたスピーチの動画を観た。

Twitterでの話題で俺が気になったのは、「スピーチの内容が非論理的すぎて頭に入ってこない」というものだった。

キングコング西野亮廣氏と言えば、今、ビジネスの世界でとても話題の人だ。いわゆる“時の人”という表現がまさにピッタリの人だ。ただ、俺は西野氏に興味を持ったことがほとんど無く、お笑い芸人で絵本を書いて話題になった人という位の認識しかなかった。

ただ、最近のTwitterであまりにも突然にたくさんのリツイートで見かけるようになったので、時間があったタイミングで動画を観てみたのだ。
最近のビジネス界でこんなに話題になっている人がそんなに意味不明のスピーチをするのかな?というのが気になったのだ。
それと同時に、「とても心に響くスピーチだった」という感想もたくさん流れていたのも気になったのだ。
こんなに賛否両論が極端に分かれるスピーチって一体どんな内容なのか聞いてみたくて。

結果から言うと、俺にはとても心に響くスピーチだったのだ。

とても考え抜かれた素敵なスピーチだった。何しろ、愛を感じる内容だった。
一見すると、本人の言う通り何にも考えずにとりとめの無い話をしているように見えなくもないけど、その実、最初から全てが構成され尽くした話の無いようだったことが、最後まで聞くと分かるようになっている。そして、Twitterで話題になっていた「非論理的で頭に入ってこない」と言われていた“時計台”のくだりも、最初から話を聞いていれば非論理的な事は全く無く、とても素敵な話として仕上がっていた。
「希望はある。だから止まらずに。挑戦をしていこう。それが未来に繋がってる」
俺にはそういう話に聞こえた。

その後で、前年の近畿大学卒業式で行われたピースの又吉直樹氏のスピーチも続けて観た。

これもまた、素敵なスピーチだった。
又吉氏の独特の話し方や節回しが、話の内容を重くなりすぎないようにしながらも、しっかりと又吉氏だからこそ伝える事のできるメッセージが込められた内容だった。
これもこれから社会に出ていく若者達に向けた、未来への希望が込められた素敵なスピーチだった。

お笑い芸人だから。
成功した人だから。
有名人だから。
あんなに素敵なスピーチができる人達について、色んな理由をつけて理解しようとする人もぉるかもしれないし、話の内容を真っ直ぐに聞かないで、茶化したりくさしたりする事で、「自分は違うよ」と何だかよく分からない“何か”をアピールしたくなる人もいるのかもしれない。
そんな事を言わないといられなくなる位の、そのくらい素敵なスピーチだったんだなと、俺は思ったのだ。

キングコング西野氏も、ピース又吉氏も、両者のスピーチには、愛があった。
大人としての、
人生の先輩としての、
これまで散々キツイ思いをしてきた一人の人間としての、
諦めないでここまでやってきた一人の人間としての、
希望を捨てずに毎日を積み重ねてきた証としての、
希望が込められていた。

そういう、誰かの真剣な思いを、真っ直ぐに向けられた思いを、茶化さないでくさすことなく、真摯に受け止められる人が、大人だしカッコいいと俺は思う。

これまで、興味を持つことがほとんど無かったけど、今や俺のなかでは、目茶苦茶カッコいい人にランクインしてる二人なのだ。