シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

傾聴の価値と勝ち負けの軽重


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大事なのは、『否定』されないという事。

今日、仲間から聞いた話だ。
話をする人が、恐らく一番重要視している事がこれだ。もちらん、大前提としては、その相手に話を聞いてほしいと思っているというのがある。

この状態で話を始めた人に対して、否定せずに話を聞くこと。これこそが『対話』における最も重要な事。これは、傾聴と呼ばれている技術でもある。文字通り、耳を傾けて聴くという事だ。

こう書いてみると、極めて当たり前の事だ。でも、これができない人が世の中の大半を占めているのだ。相手が何かを話始めたら、「それはあなたが間違ってるんじゃない」とか「そういう考えかただとうまくいかないでしょ」とか「そんなんだからダメなんだよ」とか「そういうところを治さないと」とかetc …。
こんな風に、相手の話を最後まで聞かずに、相手を否定した上で、良かれと思って助言をしているつもりの人のなんと多いことか。もちろん、その「良かれと思ってしている助言」は、言われた相手にとっては助言とは受け取ってもらえない。助言をしたつもりの人の独り善がりで終わるのだ。そうして、人間関係に摩擦が生じる。話をした人は「この人に話をするんじゃなかった。もう話さない」と思い、助言(?)をした人は「せっかく助言してやったのに」と思う。そんな事の繰り返し。

これが、いわゆる『プライベートの相談事』だけで起きているのかと思いきや、職場でも頻繁に起きているのだから大変だ。
そうして、どんな職場でも、仕事頑張ってを辞める人が思っている一番の理由が『人間関係』という事になっているのだ。

これを解消するには、人の話を否定しないでしっかり聴く。アドバイスを求められたなら、その話を踏まえて事実をベースにして見えてくる事を伝える。自分の個人的な意見を伝える必要があれば、それは事実ベースの話とは別に伝える。その時に自分の感情を交えない。
こういう対応が必要になってくる。

これげできる人には、多くの人が話や相談をしたがるし、そうでない人のところには、その人のファンでない限りは人は段々と寄り付かなくなっていくし、離れていく。

これは、プライベートだろうが職場だろうが同じなのだ。

だから、いわゆる後輩や部下を持つ立場の人の『仕事ができるできない』の判断指標には、人の話を否定しないで聴けるかどうかという項目が最重要項目になっていないとおかしな事になるんだよなあ。どこの組織でも。

もちろん、トップの人間はこんなもんできて当たり前だ。それは社内外問わずそうなのだ。これができてない人は、そもそも『マネジメント』とか『経営』とかぬかす資格は無い。誰がなんと言おうとも。

これは、自戒の意味も込めてここに明言しておこう。