シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

対決!その後のシオタ達


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事実は小説より奇なり。

よく聞く言葉だ。
でも、この言葉を実感するような出来事が自分の身に起きたことは、これまで無かったんじゃないかなと思ってる。大抵の出来事は、起きたあとにその前後の事実関係を把握できさえすれば、因果関係を理解できるような事がほとんどだった。それが例え、事前に予測出来なかったような事だったとしても。

だけど、今日起きた事は、まさに冒頭の言葉通りの出来事だった。

先日、とある方から紹介された会社の経営者と会った。ウチの業務内容を説明した結果、ボロクソにこき下ろされた挙げ句、「カネは払うから俺の言うことを聞け」たいうような態度だったので、「我々では力不足だと思います」とお断りした案件があった。
その案件の翌日には、紹介してくれた人にお断りの連絡をして、ひとまず落着したと思っていたら、数日後に紹介者の人から連絡があったのだ。

曰く、「ちょっと話したい事があるから時間のあるときに来てくれないか」と。

電話で言えない要件で、このタイミングで連絡が来る内容で、わざわざ呼び出すということは?
そこから導き出されるのは、恐らく我々にとって良い話ではないだろう事が予想される。そこからは、厳戒態勢で様々な事を想定して当日に臨むことにしたのだ。

で、今日がその日だった。
先方へ出向いて話を聞いた。すると、何やら話は思わぬ方向へ転がり始めた。何と、驚くことに、我々の事をあれだけボロクソに言っていたその経営者がこんな事をいっているらしい。
「あいつらのことを気に入ったから金銭的に援助したい。あいつらの生活の心配が無くなって仕事を軌道にのせられる程度には。そう言っているという事をどうしても伝えてほしい」という事らしいのだ。

これには、俺も仲間も全員が面食らった。誰もが想定する事の出来ない展開だった。だけど、確かに、この話の内容であれば電話で伝える事は難しいだろう。呼び出されるのも納得できる内容だ。

まさか、あれだけの事を俺達に言っていたのに気に入られていたとは。
これまで様々な人達に散々出会ってきたし、とてつもない目に合ってきた事もたくさんあった。それらの中で想定できたのは、我々に降りかかるかもしれない危機のみ。そういう危機管理能力が発動するようなケースであった事は間違いない出来事だったはずだ。その証拠に、紹介者の人もこの話をされた時にはかなり驚いたという事を言っていた。

正直に言うと、俺は今日の日の為に、昨日から『闘う気持ち』を作って今日の日に臨んでいた。もし、想定通りの危機的状況に遭遇したらその時は全力で行くつもりだった。それくらいの非常事態だと認識していたのだ。それが、こういう風に転がるとは。

そんな、小説よりもかなり奇妙な本当の出来事。

もちろん、その申し出は感謝の気持ちを伝えながらも、丁重にお断りをさせていただいた。

俺達が自分の実力で地に足をつけて歩んでいけるようになった暁には、もしかしたらその時は一緒に仕事をさせてもらう機会があるかもしれない。でも、それまでは誰の好意にも頼りきる訳にはいかないのだ。

俺達の理念は、俺達の力で、この世界にしっかり認めさせて突き立てる必要があるのだ。まずは俺達がそれを拠り所にできるレベルにしなければ。話はそれからだ。

だけど、思わぬ方向から応援してくれる気持ちをもった人が現れたというのは、嬉しくありがたいけれども、相手が相手なだけに、とても複雑な心境ではある。

起業してからというもの、本当に予想も出来ないような事が次々に起きて、結構面白い日々を送らせてもらっている。

楽しいのでおすすめですが、心臓にはあまり良くないと思っています。