ここらから 色んなモノをぶっ壊す だから名乗ろう 次期破壊王
「時は来た」
思わず、そう言いたくなったのだ。
今日は、俺達の会社にとって記念すべき日だ。なぜなら、とあるサービスの初めての実施日だったからだ。
今日の実施までに、考えに考えて来た様々なプロダクトが一気に動き出した日なのだ。これまでにも、パラパラとは動いていた各プロダクトが、本来イメージしていたスケール感で、本来イメージしていたタイミングとリレーションで動き出したのだ。例えていうなら、機動戦士ガンダムで、コアファイターだけで戦っていたり、G アーマーで戦っていたりしたものが、遂に完全合体したガンダムで戦う時が来たとでも謂うような。そんな記念すべき日だ。
で、初日を終えてみてどうだったかと言えば、これはもう、想像していた以上に想像通りの結果が出たのだ。展開や出てくる現象は想像通りだったけど、出てきたものの規模感が想像していたよりもはるかに大きなモノだったとでも言うか。とにかく、すごく効果的だったのだ。
俺達からすると、満を持して。先方からすると、まだ初回だから何だかよくわからないよね、とかそんな感じなんだろう。まあそれでも全然構わないのだ。一向に構わない。俺達が受け取ったものが本当の意味なのだから。
これから、間違いなく起きるのだ。体感したら誰もが驚く事になるデカイ波が色んな所を襲うその瞬間が。
そんな時、またこう思うのだ。
「時は来た。それだけだ」って。