心象風景ギャース
衝撃的な内容だった。
昨日読み終えた『ケーキのきれない非行少年たち』の話だ。今年の6月に刊行された本だけど、未だにamazonで売れ続けているのも理解できる。
読み終えた感想としては、「俺が見ていたと思っていた世界の姿はかなり歪だった」という事だ。
俺が40年以上生きてきて、それなりに“理解している”と思ってきた事についてかなり間違って受け取っていたという事がよく分かった。実際には、半分も理解できていなかったのかもしれない。そもそも、根本的な部分の理解から間違えていたので、俺が見ていた世界は、実際の世界の姿とは大きくかけ離れていたに違いない。そう思うしか無いほど衝撃的な内容だった。
ただ、それとは全く別のベクトルの感想も持ったのだ。それは、「俺がこれまでに感じてきた違和感の正体がハッキリ分かった」というものだ。それによって、俺の中で持っていた様々な仮説がほぼ間違いないという事が分かって、いろんな事が繋がった。
これらがどちらも手に入ったのはとても大きい。
この衝撃的な本は、是非、多くの人に読んでほしい。というか、凡そ『人に関わる仕事』をしている人であったら全ての人が読むべき本だと思う。
恐らく、この世界の多くの人が知らないであろうこの世界の本当の姿を知る事で、これから自分が何をどうしていくべきなのかについて考え直すチャンスが手にはいるであろうから。
「この本を読んだ人と、内容についての感想を話し合ってみたい」
こんな事を思ったのは初めてかもしれないけど、それくらい衝撃的な内容だったのだ。