シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

ただひたすらに動かないそんな生き物の話


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ただただボーッとして一日過ごした。

朝遅めに起きて、冷蔵庫を開けて冷えた炭酸水を取り出す。お腹は空いていないし、お昼ご飯の時間もそう遠くはないのでチョコレートを取り出す。そのままソファに向かい、テレビをつける。炭酸水を飲みながら適当にチャンネルを回すが、見たいと思う番組には出会わない。録画してあった番組を観ながら、チョコレートを2つ食べた。録画した番組を観るのにも飽きて携帯をチェックしたけど、特に誰からも連絡はない。確か、朝出掛けた家族が、お昼ご飯を一緒に食べようと言っていたはずなんだけど、まあ予定が変わったのかもしれない。昼時になったけどお腹も空いてないし、食べなければいけないわけでもないし、それほど気にする事でもない。

読もうと思っていた本を手に取る。内容はなかなか難しい本が3冊。難しいけどやっぱり面白い。一章進むと気分転換したくなる程度には難しい。でも、ソファからたつのは面倒なので隣に置いてある別の本に変える。また一章進むと気分転換に本を変える。これはなかなか良い具合だ。どの本も、作者も内容も全然違うのに、なぜか全て同じ枠組みから何かを伝えてくれてる感じがする。もちろんこれは、受け取る俺側の問題なんだろう。今の俺が受け取りたいモノをこの本達の中から受け取っているだけなんだろうけど、なかなか面白い体験だ。

そうこうしている間にいつのまにか夕方が迫っていることに気がついた。用足し以外に一歩も動いていないのに何だか疲れた。何でだろうと思ったけど、そういえば朝にチョコレートを口にしただけで何も食べてなかった。お腹が空かないから気が付かなかった。

とりあえず、疲れたから一旦本を置いて目を閉じる。

昼寝から目が覚めると、もう真っ暗だ。時間は午後5時半。こんな時間でもう真っ暗なのか随分日が落ちるのが早くなったなあとかなんとか考えていたら、家族はもう帰ってきていたようでなかなかの騒がしさだ。

その後、家族で近所のお店にご飯を食べに行って、今日最初で最後の食事をしながら、最近俺の中で流行っている瓶ビールを飲む。食べながら飲みながら、今日をぼんやり振り返ってみる。

朝から特に何もしないで一日を終えるけど、読みたかった本は進んだし、美味しいものは食べられてるし、ビールもとても美味い。なんとく良い一日だった。

ああ、だから罪悪感がないんだなあ。そんなことに気がついた。
全く動かなかったし、何もしていない感じだけど、読みたかった本が読めた。疲れたなあと思ったら昼寝もできた。自分の中から湧いてくる欲求に従ってそれができる。それが何だったとしても、やった結果『良い一日だったなあ』と思えれば、それはそれで自分にとっては最高の時間なのだ。

自分の中から湧いてくる欲求が何なのか。それがちゃんとキャッチできれば、一見すると何もしていないように見えたとしても充実度を最大値まで高める事はできる。休みの日に何もしないでいるなんてもったいないなんて事は全くありはしないのだ。そんなことが、あらためてよく分かった。そんな、ボーッと過ごした一日だった。