シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

幅を取ることシロクマの如し


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まるで貧相な熊みたいだ。

それが、会社の玄関口に置いてある姿見の鏡に映った自分を見た感想だ。

今、会社の事務所として借りているのは、とても狭い部屋だ。大体、6畳程度の広さに数人が居て、机と本棚とちょっとした棚が置いてある。あとは冷蔵庫があるだけの場所だ。そんな狭さなので、冬場に使うヒーターをどうするかは悩んだ。備え付けのエアコンで冬を越すことも考えたけど、空気の乾燥には全員が耐えられないだろうという事になり、部屋の空気を乾燥させないし、燃料の補充も必要ないということで、オイルヒーターを導入することにしたのだ。導入するにあたって最大の問題は電気代だったけど、この物件は諸々の事情があってその心配はいらなくなった。そうして、冬を過ごしてきたが、いよいよこの冬一番の寒さになった今日を迎えた。

今までは、オイルヒーターでも充分に凌いでこれたけど、さすがに今日は厳しい寒さだった。俺達が居る関東の某地方都市も、明日は積雪だろうという予報で、外は雪がいつ降ってもおかしくない程度の寒さだ。そのため、オイルヒーターだけでは暖まりきらず、部屋のなかでもフリースを着込むしかなかったのだ。もちろん、膝掛けを掛けた状態で。それで、ようやく暖かく過ごせるようになった。俺の着ているフリースは白い。真っ白ではなくくすんだ白なのでオフホワイトってやつなんだろう。そんな色でフリース素材なので、質感がまるで動物園のシロクマのようなのだ。そして、以前より体脂肪の増えた俺がそれを身に付けていると、まるで貧相なシロクマのようなのだ。フリースの膨らみ具合とか、色の感じとか、自分で鏡を見てもなかなかにそれっぽいのだ。もちろん、着ている上半身がそれっぽいだけで、可愛げもなければ精悍さも野性味も皆無なのは言うまでもない。

そんな、恐ろしく寒い一日を会社で過ごし、ジムには行かずに早めに帰宅して本を読んでいたらすっかり深夜になってしまった。夜から雨が降っていたけど、すっかり雨の音がしなくなったので、窓から外を見たら、すっかり景色が白く変わっていた。空からは大きな白い雪が、途絶えずにずっと落ちてきている。

こりゃあ明日の朝はかなり積もってるんだろうな。子どもは大喜び間違いなしだけど、さて、明日の仕事はどうしたもんかなあ。なんてことを今考えてはいるけど、こういう時に焦ったりしなくて良いのは、自分で会社をやっている特権かもしれない。

明日は、のんびり支度してのんびり出勤するとしよう。でも、会社に行ったら、またシロクマ仕様は間違いなしだ。めちゃくちゃに、寒いんだろうな。