シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

焼き加減はこげるまで


f:id:shiotapathos:20190617084204j:image

 

この歳になっても、人生で初めて経験する事がある。

当たり前と言えば当たり前の話だけど、40年以上生きてきてまだまだ経験したことの無い事柄がたくさんあるって事を、こういう体験をすると思い出す。

今回した初体験は、『タンニング』だ。

タンニングとは、いわゆる日焼けマシーンでの日焼けの事。ボディービルやフィジークといったボディメイクの大会に出場する人達の間では日焼けをした体で出場するのは、体を鍛えるのと同じくらい当然やるべき事になっているらしい。
元々色白で、日焼けをすると赤くなるのが常の俺としては、日焼けをする事に若干の抵抗がある。赤くなって痛いのと今まで色黒で過ごしてきた期間が無いのと、そして、色黒の人=「ウェーイ」って言ってそうな感じがするという強目の偏見がある為に、積極的に日焼けをするのに若干の抵抗感があるのだ。

だけど、ベストボディジャパンに出場する以上は日焼けを避けて通る事はできない。会場のライディングが明るいために色白のままだと膨張して見えるらしいので焼かないわけにはいかないのだ。

己の中に葛藤を抱えつつ、初めてのタンニングマシーンと対峙した。マシーンは、立った状態で使用するタイプだ。中は全面に蛍光灯のようなモノが敷き詰められている。そこに、何も身に付けていない状態で、頭上からぶら下がっている2つの吊り革のようなモノに片手ずつで捕まる。機械が動き出すと、蛍光灯のようなものが一斉に照射され、俺の全身を文字通り焼き始める。そのため、暑い。そして、目は閉じておかないといけない。時間は10分間だ。

終わってみるとあっという間だったので、「へー、こんな感じなんだ」という何とも言えない平凡な感想しかいだかなかった。特にこれといった変化を感じなかったからだ。その時は。

明けて翌日の今日。

なんと、全身の皮膚という皮膚が痛い。明らかに日焼けの痛さだ。それも、太陽の光りでかなりの長時間焼いたのと遜色無いような痛さだ。終わった直後は何ともなかったので、これなら毎日焼けば良いよねと思っていたけど、とてもじゃないが毎日は焼けない。痛くて。何より、今まで太陽の光りで焼いたことの無い場所が特に痛いのだ。丸裸で日焼けをするというのは、お尻がジンジンするという事なんだと、40年以上生きてきて初めて知ることになった。