シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

フェンスの中とオフィスの中は温度差があるのかな?


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懐かしいヤツから連絡が来た。
あまりにも久々だったので何の用での連絡か確認すると、予想外の答えが返ってきた。

なんと、齢40を過ぎて総合格闘技の試合に出るとの事だ。しかも、通常体重から15kg の減量をしたらしい。期間は数ヶ月かけたとの事で、すこぶる体調も良いとの事だ。

ヤツの最後の試合は、実に10年以上前の事だ。その時は、俺もまだ一緒にやっていた頃。その試合はセコンドについていた。でも、勝ちに導いてやる事はできなかった。その後、何度も試合に出るように促したけど、ヤツは頑として出なかった。

「この試合で負けたらもう辞めようと思ってたんで」と理由を言っていた。そのくらいその時の試合に賭けて挑んでいたのだ。それはその当時の練習を見ていた俺にも良くわかったけど、それでもまた挑めば良いんじゃないかと思ってずっと声をかけていた。結局、その後もずっと一緒に練習はしていたけど、遂に試合に出ることは無かったのだ。それから俺は別の土地に引っ越して、格闘技も今は一旦休止してかなりの年数が経った。

まだ練習を続けているのは知っていたけど、まさか試合に出る事にしたとは。かなりの衝撃的な連絡だった。

その決意を告げたヤツの声は明るかった。何だかとても晴れ晴れとしているようにも聞こえた。何しろ試合をする事にした理由が、「練習してたら俺スゴく強くなっちゃったんで試合に出ようかなと思って」と。

あの時負けて泣いてたヤツが、ずっと練習してたらあの時より遥かに強くなった実感を持てたのだ。5分5ラウンドをフルに動けると豪語していたのだ。40歳を過ぎて。
こんな話を聞いた日には、俺も負けてはいられない。

とは言え、俺は格闘技の試合には出ない。と言うか、今は休止中なので出られない。そういう事じゃなくて、俺の今の戦場である俺達の会社の業績を上げるという闘いで戦果を上げるのだ。

それが俺の闘いだ。

ヤツも闘う。
俺も闘う。

対戦相手にもヤツにも自分にも当然負けない。負けるわけにはいかないのだ。