シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

ただそこにあるのが本当の姿なのだ


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ダニング・クルーガー効果というなかなかに衝撃的な理論がある。

端的に言うと、「能力の低い人は、自分の能力を正確に見極められないので高めに見積もってしまう」という内容だ。つまり、能力の低い人が陥るあるあるという事だ。

これが発揮されるとかなり厄介な事が起きる。

その典型が、よくある会社や集団のそこかしこで見受けられる。いわゆる、『ダメな人達』がよくやってるやつだ。

その人達の言うように、“本当に”能力があるなら、その集団はとっくに実力を発揮して既に良くなっているはずだし、困っている人はとっくに誰かに助けられて、もう既に困っていたりはしないはずだ。それなのに、現実には、多くの人が困っているし辛い目にあっている。ということは、その状況を改善できる人はいないのだ。もちろん、改善できる人がいないということは、良い仕組みも存在しないか、良い仕組みが機能していない・機能させられる人がいないという事だ。

だけど、そういう組織には大抵の場合、「俺はできる」「俺は他の奴等とは違う」というような事を言っているヤツがいるのだ。だけど、現実はそのまま。つまり、自己認識が間違っている。客観的に自分を見れていないのだ。
例えば、「俺は、その人を見れば大体わかっちゃうから」とか言っている偉そうなおっさんがいる会社だ。もし本当にあなたが人を見て分かるなら、あなたの会社は人手不足にもなっていないし、利益はたくさん上がっているし、社員の待遇は良いはずだし、辞めたがっていて苦しんでる人はいないはずだ。

だけど、現実はそうではない。

だから、謙虚に自分自身を顧みて、客観的に自分を見て、実際の自分の実力を自分で冷静に評価して、そらがどんなに受け入れづらい評価であってもしっかり受け止める。それができれば、ダニング・クルーガー効果に陥ることはないはずだ。

でも、それが難しいんだろうなあ。謙虚で素直でいながらにして、変化をしていくことを受け入れる。それができるかどうか、事実ベースで見極める事ができるかどうか。自分を自分の中の冷徹な物差しでキッチリはかれるのか。そういう鋭さを、自分の喉元に突き付きつけて生きていけるのか。

それが大事。