シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

鬼は外福は内の永久運動


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あてがはずれた。

とてもあてにしていた仕事があった。仕事自体は無事に受注できたのでとりあえずは良かった。ただ、その仕事を進めていく過程で派生すると思っていた枝葉の仕事が、一切無くなってしまったのだ。

俺たちは、その枝葉の仕事をあてにしていたのだ。その枝葉を一つ一つ拾っていく時に生まれる更なる枝葉に繋がるかもしれないその継目にこそ、俺達の真価が発揮できるチャンスがあると睨んでいたのだ。それを、密かにとても心待にしていた。それが無くなった。
発注元は、俺達のために良かれと考えてやってくれていた。枝葉の処理なんていう手間のかかる仕事から解放してくれるために。わざわざそこまで考えてやってくれたのだ。
だけど、俺達からしたら、声にも態度にも出さず水面下でじっと楽しみに期待していたものが消えたのだ。

「さて、どうするか…」

そこから考え始めたら、何か名案でも浮かんでくるかと思ったけど全然そんなことは無い。考えても考えても前には進まない。代替案は何も浮かばない。

気持ちは焦るが名案は無い。だけどそのまま何もしないでいるわけにもいかない。ひとまず、他にやるべき事として在る作業をこなす。その間は、とりあえずではあるけど、没頭していられるので焦る気持ちを忘れていることができた。

一通り作業を終えて一区切りつけたところで、もう一度、元の計画をおさらいしてみるためにホワイトボードに書き出してみる事にした。もちろんこれは俺が言い出した子とじゃない。仲間がそう言って書き始めたのだ。すると、驚く事に、書き進めてもらう度に頭の中が整理されていく。さっきまでパニックでごちゃごちゃしていた頭の中がどんどんスッキリしていくのだ。

そうこうしている間に、今の問題が浮かび上がってきた。文字通り、現状を書き出したホワイトボードの中に、一番の問題が浮かび上がってきたのだ。

これには驚いた。俺の頭の中はあんなにごちゃごちゃだったのに書き出すだけで整理されていく。これが、優秀な人のスキルなんだろう。頭の中のモノを、平面上に書き表す。それも、見やすい形にして。これが『アウトプットする力』なのかもしれない。

俺は今までアウトプットする力をとても断片的に捉えていたのだ。

頭の中にある未だ言語化や映像化されていないモノを他者が受け取れる形にする事だと認識していた。
だけど、今回のように、既に言葉や映像を伴って頭の中にあるけれども整理されていない事柄や混雑混乱していてぐちゃぐちゃしている物事や、そもそも混乱してぐちゃぐちゃしているという事にすら気付いていない物事を書き出して目に見える状態にした上で整える。これもアウトプットなんだと理解できた。

こう書いてみると、当たり前だ。でも、この当たり前を俺は見落としていたし、認識をあらためないといけない事に気が付いた。

自分について、ホントにまだまだなんだなあと思う。

反面、自分に足りないものを持っている仲間がいる事とまだまだ伸び代がある自分に対して、物凄いデカイ可能性を感じてしまうのもまたホントの気持ちなのだ。

まだ、全然イケルな。