シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

状態の変化で機能が変わる


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パッと見だと分からない感じがするけど、実際には、見たら違うのはすぐ分かる。

目には見えないはずの『温度』の話だ。

水が入った鍋がある。それをコンロの上に置いて、コンロを点火。炎が鍋を過熱し始める。入っている水の量によって温度が上がる早さは変わるけど、中の水の温度が上がっていくのは見ていればわかる。
水の中に気泡が生じてそれが動き始める。そうこうするうちに水面には水蒸気が立ち始めて、水はみるみる沸き立っていく。最終的にはボコボコと沸騰する。そして、熱湯に。

ちゃんと分かるのだ。しっかり見ていれば。いや、「見ていれば」だけだと不親切かもしれない。対象の音をしっかり「聞いて」、対象の匂いをしっかり「嗅いで」、対象の温度をしっかり「感じて」いれば、ちゃんと分かるのだ。徐々になのかすぐになのかいきなりなのかは違いがあるかもしれないけど、元の状態からの変化がちゃんと分かるのだ。

でも、水の周囲がどんな環境なのか次第で、水の状態は違う。周囲がとても冷え冷えとしていたらその水はカチカチに凍っているかもしれない。逆に、周囲がとても温かだったらその水は既に温度が上がっているのかもしれない。もちろん、その水に直接触ってみなければ実際の温度は分からないし、そもそもの水の量がどの程度なのかもそれぞれ違いがあるけれど。
けれど、どんな状態の水であってもある程度の時間をかけて炎で熱する事ができれば必ず沸騰する。これは間違いない事実だ。

炎で熱せられている沸騰した水は何者も何事も意に介さないし寄せ付けない。煮沸して滅菌。燃え尽きるほどヒートだ。もはや無敵。そして、沸騰した水は気体になって形を持たない存在になる。誰にも掴めない。もはや自由だ。

温度を上げ続けていけば、最後には自由になる。その変化は見える。

これは、水の話だけどそれだけじゃない。ヒトの話でもある。ヒトを見るときにこの視点を用いて見てみたら、その人にふさわしい見方ができるんじゃないかな。

そんな、新しいヒトの見方ができる事に気がついたのだ。