シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

よくぞここまで大きくなった


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手遅れになる前に。

気が付くと、大抵の事が手遅れになっているような気はするけど、それでもまだ取り返しのつく事もたくさんある。なにしろ、やり直す事ができるのが生きているという特権だ。

そんな風に今考えているのが『体型』だ。

自分で言うのも何だけど、俺はダイエットについては知識がある。トレーニングについても知識がある。さんざん運動はしてきたし、さんざん減量もしてきて、積んでいる実践の量はそれなりだ。ボディメイキングもやってきて、今年の6月には、ベストボディジャパンに出場した。もちろん勝ち負けに絡むようなレベルでは無かったけど、自分でも客観的に見ても、出場して恥ずかしいようなレベルでは無かったし、自分史上最高の体で臨めた。

そんな俺は、今年の8月後半を最後にジムに行っていない。もちろん、一切の運動をしていない。それどころか、お酒を飲まない日は無いんじゃないかと言うくらいに毎日飲んでいた。もちろん食事も一切の摂生をせずに、食べたいように食べて飲みたいように飲んできた。当然サプリメントも摂っていない。

それまで、トレーニングをしない日の方が珍しいくらいにはジムに行っていた。休む時はあくまでも休息のため。それ以外には休まずトレーニングに行っていた。
だけど、8月後半に入った出張を皮切りに仕事の都合で1週間連続でジムに行けない日が続いたのだ。そこから行っていない。
あの時の気持ちは今でも覚えている。「あー、次回は大好きな背中のトレーニングやる予定だったのに期間が空いちゃったなあ」って。それから1週間後にジムに行けるという日にはこんな事を考えたのもハッキリ覚えてる。「ジムに行けるけど何となく疲れたから帰って美味いつまみで美味しくお酒を飲みたいなあ」って。
それからは、もう毎日家でお酒を飲む日々が続いたのだ。ジムに行けるタイミングでも、行かずに早々に帰宅してお酒を飲む。
今から考えると何も良いことは無かった。お酒を飲むから太るし体型は崩れるし体調もよくないしよく眠れない。だけど、眠くて朝も眠いし酔ってしまうので本も読めない。色んなパフォーマンスに影響していた。

それでも酒を飲み続け、ジムに行かないのは俺のなかに色んなモノがあったのだ。言葉では、「仕事のストレス」とか言ってたはずだけど、実際にはもっと大きな理由があったのだ。

まずは、「筋肉痛になるのが嫌」。これだけ運動から遠ざかっていたら次にトレーニングをしたらとてつもない痛みにしばらく悩まされるから。
次に、「疲れるのが嫌」。体力の低下が著しいのでトレーニングしたら疲労困憊になるのが目に見えているから。
そして、「レベルが下がっているのを認識させられるのが嫌」。トレーニングを継続していた時と比べたら驚異的な下降線を辿っているのが丸見えなるくらいには、挙げられる重量が下がっているのを目の前に突きつけられたくないから。
ラストは、「現在の自分のカッコ悪い体型と向き合わされるのが嫌」。ジムは鏡だらけだし、トレーニングウェアは体型が出る。明らかにカッコ悪い体型の自分と鏡越しにずっと向き合って今の己の現実を否が応でも受け入れなければいけないのが嫌。
ここまで書いてきて気がついたのは、もうひとつ理由があったってことだ。
気がついたのは、「他の人がレベルアップしていて差が開いているのを突きつけられて、この3ヶ月半が無駄どころかマイナスしか無かったというのを受け入れるのが嫌」。これはもうこの通りの内容だ。

これだけの理由が自分のなかにあった。これだけの認知的不協和があった。でも、これはもう越えていくしかないのだ。気が付いたというのもそうだけど、それより何より、今の体型が『リアルな中年太りのおっさん』そのものだからだ。あまりにも醜悪。あまりにもカッコ悪い。自分で鏡を見ているだけで気分が落ち込んでくるのだ。

今の俺の姿は、まるで、今日テレビで見ていた『THE漫才』に出ていたたくさんの芸人みたいな体型をしているのだ。お笑いの才能も芸も一切持ち合わせていない俺なのに、体型だけが芸人みたいなのだ。腕も脚も細いのに、お腹だけはポッコリ出っぱっている。横から見たら、胸よりもお腹の方が遥かに出っ張っている。そんな、何も面白いことを言わないおっさん。決意は、どんなタイミングでやってくるかは分からない。でも、この番組を見ていて切実にそう思ったから決意したのだ。

脱おっさん体型。自分でも「この体カッコいいな」と言えるように、「鍛えてます」って言えるように、またジムに通い直す。俺の決意は固い。

あ、もちろん、無理の無い範囲で。