シオタの塩分過多な日常

シオタです。「しょっぱい自分が、塩分過多な毎日をどう過ごし、いかに楽しく生きていくか」がテーマです

ダイエットおじさんの哀愁


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どうしてもやりたくない時がある。そんな時、みんなどうしているのか?

今日も仕事を終えるのが遅くなった。遅めの時間になるといつも思うのが、「ジムに行かずに家に帰りたいなあ」だ。遅い時間まで仕事をすると、体がなのか頭がなのか全身がなのか、とにかく疲れるのだ。そうなるとジムに行くのがとても億劫になる。めんどくさいとか、やる気が出ないとか、そんな感じで、今すぐ家に帰って風呂に入って横になりたいと思うのだ。だけどもちろんそういうわけにはいかない。なぜなら、俺は痩せないといけないからだ。ダイエットをはじめてちょうど二ヶ月が経った。開始時と比べればかなり痩せた。穿けなかったズボンもすっかり穿けるようになったし、トレーニング用のベルトももう一番奥の穴しか使っていない。それなのに、まだお腹の脂肪は残っているので腹筋がバッチリ割れている状態ではない。まだ落とせる脂肪がたくさんある。脇腹にも脂肪がのっているし、全体的なフォルムがまだまだカッコいいには程遠いのだ。

自分の体が、自分から見てカッコいいには程遠い状態だっていうのはなかなかに気分が悪い。どんな体型であっても自分で自分に満足がいっているならそれはとても良い状態だ。だけど、俺はそうではない。ここ1年以内の間で自分史上過去最高の状態に仕上げたことがあるばっかりに、その状態になんとか近づけたいといつも思っている。とは言え、トレーニング再開してまだ二ヶ月しか経っていないので、サボっていた期間の約半分程度しかトレーニングしていない計算になるのだから、元に戻るわけはないのは重々承知している。とは言え、これだけやっているんだからと思う気持ちもある。まあ、純粋に12kg の脂肪を身に纏ったんだからそれを全部落とさないと元には戻れないし、二ヶ月で約6kg程度しか痩せられていないので元に戻っているわけはないのもハッキリとしているんだけど、できる限り早くなんとかしたい。そう思うと、やっぱりジムに行くしかないかと諦めもつく。

気乗りしないのは、今日が脚の日だということも大いに関係している。脚の日はキツイ。一番避けて通りたいトレーニングの日だ。やっているといつも途中で気持ち悪くなる瞬間がやってくる。それがスクワットとレッグプレスとその他の種目をやっていると時々やってくるのだ。まあ、トレーニングをやりはじめてしまえばある程度の覚悟は固まるのでそれほど問題にはしていないけど、やっぱりそういうキツイ事が待っていると思うと、ジムに行くまでの時間がとても地獄的要素を多分に孕んでくるのはもう仕方がない。いつもの事ながら、「あー、行きたくない」と声に出しながらジムに向かうのだ。だけど、これもいつもの事ながら、終わった後の達成感と充実感は本当に最高なのだ。

そして、トレーニング終了後の脚のガクガク具合もいつもの事だ。もはやまともに歩けてはいない。まさに、生まれたての子鹿の如く、脚をガクガク震わせながらジムを後にして、真冬の夜の空の下を、40代半ばのおっさんが独り歩く。

こんなに切ない光景が他にあるのだろうか。いや、無いに違いない。

それでも、きっとまたおっさんはやってくるのだろう。行きたくないとブツブツ呟きながら、痛む身体をひきづりながら。